営業スタイルは場面によって変わります
いちばん強く出たスタイルは、あなたを1つの型に決めるものではありません。
同じ人でも、初回の訪問とクロージングでは、出しているものが違います。
初回はつながり型で相手の警戒をほどき、比較検討ではロジック型で社内説明の材料を渡し、最後の一押しではスピード型で期日を決める。
実際の商談は、この切り替えの連続です。
診断が教えてくれるのは、そのうちあなたが無理なく出せる面です。
出にくい面は、性格を変えて補うものではなく、準備でおぎなうところだと考えてください。
- 初回の接触=相手が話しやすいかどうかで決まる(つながり型・スピード型が効きやすい場面)
- 提案と比較=相手が社内で説明できる材料が要る(ロジック型が効きやすい場面)
- 最後の決め=期日と段取りが要る(スピード型が効きやすい場面)
- 導入後のフォロー=次の商談の入口になる(伴走型が効きやすい場面)
スタイル別に見る 失注が起きやすい場面
どのスタイルにも、力が出る場面と、すれ違いが起きやすい場面があります。
売り方を直す必要はありません。起きどころを知っておくだけで、打ち手が変わります。
つながり型=仲は良いのに決まらない
関係はできているのに、決裁の場面で止まることがあります。
目の前の担当者が味方でも、その先の決裁者へ届く材料が渡っていないためです。
置いてみる一言=「社内で説明されるとき、いちばん聞かれそうなことは何でしょう」。
相手を試す質問ではなく、味方の武器を用意する質問として使います。
ロジック型=正しいのに動いてもらえない
比較表も費用対効果もそろっているのに、返事が先へ延びることがあります。
正しさは動く理由にはなっても、動き出すきっかけにはなりにくいためです。
置いてみる一言=「この件、いま決まらないといちばん困るのはどなたですか」。
数字の話から、人の話へ一度もどします。
スピード型=速さが雑さに見えてしまう
即レスも当日中の見積もりも強みですが、慎重な相手には急かされていると映ることがあります。
速さそのものではなく、速さの理由が伝わっていないときに起きます。
置いてみる一言=「先に形だけお出しします。中身はここから一緒に削っていきましょう」。
速さを、押しではなく、たたき台として渡します。
伴走型=丁寧さが決めきれなさに見えてしまう
相手に寄り添うほど、こちらから期日を切りにくくなることがあります。
結果として、話が続いたまま他社に決まることがあります。
置いてみる一言=「次にお会いするときまでに、ここだけ決めておきませんか」。
相手を追うのではなく、次の一区切りを一緒に置きます。
営業に向いていないと感じたときの4つの切り分け
うまくいかない時期が続くと、原因を自分の性格に求めがちです。
実際には、それ以外の要因が混じっていることがよくあります。
- 持ち味=ふだんのやり方と、いま求められている売り方が合っているか
- 商材=形のないサービスか、形のある製品か。単価と検討期間はどうか
- 顧客層=新規開拓か、既存フォローか。会っている相手は決裁者か担当者か
- 環境=目標の置き方、教わり方、困ったときに相談できる相手がいるか
この4つのうち、変えやすいのは商材・顧客層・環境の3つです。
担当が変わっただけで力が出るようになる例は、珍しくありません。
診断は、いちばん動かしにくい持ち味の部分に言葉をつけるための道具です。
ここが分かると、残りの3つを何に合わせて選べばよいかが見えてきます。
診断のあとの1週間でやること
結果を読むだけで終わると、翌週にはほとんど残りません。
やることは3つだけです。
1 3行のメモを残す
「納得できたところ」「違うと感じたところ」「試したいこと」を1つずつ書きます。
いちばん効くのは、違うと感じたところです。あなたの勝ちパターンは、たいてい違和感の側にあります。
2 次の商談で1つだけ試す
結果画面に出た「明日の商談でできる一手」を、そのまま1回だけ試します。
いくつも同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります。
3 数字で確かめる
1週間たったら、面談化率と受注率を見ます。
数字が動かなくても失敗ではありません。この相手には効かないという情報が1つ増えています。
チームで使うときの3つの方法
この診断は、個人で受けるよりチームで受けたほうが効きます。
- 1on1で見せ合う=部下の売り方を上司の型に寄せる会話が減ります。1on1シートメーカーと組み合わせると、その場で話す順番まで決まります
- スタイルの違う2人で組む=同じ案件を2人で担当すると、片方が届かない場面をもう片方が拾えます
- 新人の教える順番を変える=同じ研修を受けても、伸びる順番は人によって違います。出やすいスタイルから伸ばすほうが、最初の1件が早く出ます
見つけた言葉を実際の商談で試す前に練習したい方は、AIがお客さん役になるAI商談練習場もあわせてどうぞ。
断られる場面も切り返しも、お客様の前に立つ前に何度でも試せます。
よくある質問
ツールの使い方と結果の読み方は、営業の強みを無料で診断する方法の解説記事にまとめてあります。
売り方の土台には、その人が大切にしているものがあります。
なぜそのやり方だと力が出るのか。その答えは、あなたが日ごろ大切にしているものの中にあります。アプリ「自分と話すノート」は、その日あったことをひとこと書いていくだけで、大切にしているものが8つの軸のマップとして見えてきます。無料ではじめられます。
「自分と話すノート」を無料で使ってみる