ギャラップ認定クリフトンストレングスコーチ(2025年取得・Gallup公式プロフィール)。東証プライム企業で管理職・マネジメントを経験し、営業実績で全店1位を複数回達成。これまでに500回以上のコーチングセッションを実施しています。
1on1で話したことを次回に持ち越したいのに、前回の内容や確認事項を思い出せないことがあります。振り返りシートは、話した内容、本人が共有した状態、合意したことや未確認の点を分け、次の面談で確かめるための記録として使えます。この記事では、基本の5欄と空欄テンプレート、記録する時間や共有範囲を相談する方法、AIを検討するときの確認点を紹介し、書くだけで成長や信頼が高まると決めず、勤務先のルールに合わせて使い方を考えます。

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なぜ1on1の振り返りシートが必要なのか

1on1の振り返りシートは、次回に確認したいことを残すために使えます。記録がなくても対話に意味がないとはいえず、記録だけで成長や心理的安全性が高まることも保証できません。ここでは、記録で区別したい3つの点を示します。
- 話した内容:今回共有したテーマと、後から確認したい点を残す
- 共有してよい範囲:誰が何の目的で読む記録かを確認する
- 次回に確かめること:合意したことと、まだ決まっていないことを分ける
複数のメンバーと面談する場合も、必要な確認事項を記録できます。ただし、すべての気持ちや私生活まで書き残す必要はありません。勤務先の規則と本人の希望を踏まえ、記録の利用目的と閲覧する人を確かめます。
マネージャーとの関わりやチームの状態については、Gallup調査とGoogle re:Workの資料があります。ただし、これらの説明だけで振り返りシートの効果を示したことにはなりません。心理的安全性とは何かも、記録する内容と共有方法を考える際の参考として読めます。
1on1振り返りシートの基本構成

書くこと自体を目的にせず、何を次回に確認したいかから必要な欄を選びます。以下の5欄は整理例で、誰にでも同じ時間で書けることや、定着を保証する構成ではありません。空欄にすることも含め、本人と使い方を相談してください。
① 基本情報
- 実施日・所要時間
- メンバー名(担当者名)
- 今回のテーマ(事前に一言で決めておく)
テーマの候補を事前に共有する方法もあります。まだ言葉にできない場合は、面談の冒頭で相談できます。決め方を考えるときは1on1のアジェンダの組み方も参考になります。
② 話した内容のサマリ
会話をすべて書き起こす必要はありません。本人と確認した内容や、次回に知りたい点を短く残します。「今日の核心は何だったか」を1〜3行で書くのは分量の一例で、長さだけで記録の良し悪しを決めません。
③ 本人が共有した状態
本人が話した範囲で状態を記録します。「少し疲れていそう」と表情から気持ちを決めず、本人に確認できた言葉と、未確認の印象を分けます。共有したくない内容は無理に聞かず、評価への利用や閲覧範囲は勤務先の規則に沿って説明してください。
④ 合意したこと・未確認のこと
行動を合意した場合は、誰が・何を・いつまでにを残します。行動を決めない面談もあるため、その場合は未確認の点や、次回に相談したいことを記録できます。本人へ確認事項を伝える際は、フィードバックのコツも参考に、決まった内容と相談中の内容を分けてください。
⑤ 次回に持ち越すテーマ
今回話しきれなかったことや、次回に確認したいことをメモします。本人が引き続き扱いたいテーマかも相談できます。持ち越す内容がなければ、空欄でもかまいません。
すぐ使える振り返りテンプレート

以下は空欄の記入例です。勤務先で利用を認められた紙や文書ツールへ写し、必要な欄だけを使えます。会社名や個人の情報を外部サービスに保存してよいかは、勤務先のルールを先に確認してください。
- 実施日: 所要時間:
- メンバー: テーマ:
- 話した内容のサマリ(1〜3行):
- 本人が共有した状態:
- 合意したこと・未確認のこと: 行動を決めた場合は誰が・何を・いつまでに
- 次回に持ち越すテーマ:
一度使った後は、書きにくかった欄や、次回に役立った内容を本人と確認します。使う期間を先に固定するより、記録の目的と負担に合わせて項目を調整できます。書いたことと、面談や業務が変わったことは別に確かめてください。
より詳しい記入例つきのフォーマットが欲しい場合は、1on1シートテンプレート(無料・記入例つき)も参考になります。
振り返りシートを定着させる3つのコツ

1. 書くタイミングを固定する
記録する時間を面談の中に取るか、終了後に確認するかを相談します。たとえば最後の3分を記録に使うのは時間配分の例で、習慣化の効果を示すものではありません。その場で書けなかった内容は、記憶の範囲と本人に確認できた内容を分けて残します。
2. メンバーにも共有する
メンバーと一緒に確認する記録にする場合は、共有する範囲、利用目的、閲覧する人を先に説明します。共有しただけで信頼や参加意欲が高まるとは限りません。業務上必要な記録と、本人が個人的に残すメモを分けて扱います。
3. AIを使う前に扱う情報と内容を確認する
AIで記録の整理や要約を検討する場合は、勤務先で利用が認められているか、本人の同意や情報の保存・共有条件を確かめます。自動で正確な記録になるとは限らないため、本人の発言、AIが補った解釈、担当者が確認した内容を分けて読み直してください。使うツールの機能と条件を確認し、面談記録を外部へ渡すかどうかは会社の規則と本人の意思に沿って判断します。
1on1振り返りシートで次回に確かめることを残す

振り返りシートは、前回話した内容や未確認の点を見返すために使えます。「前回の件を今回も話してよいですか」と確認するのは、次の面談を始める問いの例です。記録の量だけで対話の質や信頼を判断せず、本人が必要とする確認事項と、実際の業務条件を分けて相談してください。
1on1の振り返りを、担当者の記憶に頼らない形にしたい方は、人材育成・組織活性化研修をご覧ください。当日のスライド、書き込んだワークシート、参加者ひとりずつの価値観軸レポートが手元に残ります。



コメント
コメント一覧 (2件)
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[…] 1on1のあとの振り返りをシートの形で残したい場合は、1on1の振り返りシートの書き方にテンプレートをまとめています。 […]