1on1テンプレート・シートの全項目と書き方 記入例つき

この記事の監修・執筆:鶴田 洋(株式会社Rin 代表)
ギャラップ認定クリフトンストレングスコーチ(2025年取得・Gallup公式プロフィール)。東証プライム企業で管理職として1on1を実践し、これまでに500回以上のコーチングセッションを実施。企業向けの1on1・マネジメント研修も行っています。

1on1シートのテンプレートは、今回話したいことと、話した後に確認することを整理するために使えます。雑談だけで終わる、前回の話が残らない、記録欄が多くて書きにくいときは、欄の内容と使い方を確認します。この記事では、7項目のシートと架空の記入例、30分のアジェンダ例、場面別の25問を紹介します。何を書けるか、誰が読むか、次回どこから再開するかを決める整理例です。勤務先の規則と本人の都合に合わせて調整してください。

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記事の7項目をまとめた、記入用と記入例のセットです。印刷して使うならPDF、入力して残すならExcelを選んでください。登録は不要です。

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本文・図の点検:2026年10月15日

目次
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1on1シートのテンプレート そのまま使える全項目

7項目を分けて記録。担当と時期は、本文の表の運用例を確認。
担当と時期は、本文の表の運用例を確認。

テンプレートの項目は7つです。今回の話題、前回からの進み、いまの状態、話した内容、次の一歩、上司の確認事項、次回の日時を分けて記録します。下の表は記入担当とタイミングの一例です。勤務先の規則や面談の目的に合わせて変更できます。

項目 書くこと 書く人 書くタイミング
1. 今日話したいこと 部下が話したい主題を1〜3個 部下 前日まで
2. 前回決めたことの進み 前回の一歩がどうなったか 部下 前日まで
3. いまの状態 仕事量・調子・気がかりを一言 部下 前日まで
4. 話した内容のメモ 出た話題と本人の言葉 上司 面談中
5. 次の一歩 誰が・何を・いつまでに 2人で 面談の最後
6. 上司が持ち帰ること 調整・確認を約束したこと 上司 面談の最後
7. 次回の日時 次の1on1の予定 2人で 面談の最後

この7項目をそのまま使う:PDF版/Excel版(記入例つき)

1〜3は本人が事前に書く運用例です。前日までに書けない場合は、面談の冒頭で扱う話題を一緒に確認できます。空欄があることだけで、準備不足や意欲の低さと決めないでください。記録してよい内容と共有先を確かめ、本人が話したくない私生活を無理に聞き出さないことも大切です。

1on1テンプレートの項目を7つに絞った理由

記録の目的をそろえる。7項目は整理例。効果の実証ではありません。
7項目は整理例。効果の実証ではありません。

7項目は、今回の話と次回の確認を一つのシートで残すための整理例です。項目数が多いだけで、一定の期間に書かれなくなるとは決められません。書きにくさがある場合は、どの欄で困るかを本人に聞き、必要な欄を調整します。

内閣人事局・人事院の人事評価ガイドと面談ガイドライン(2022年6月版)は、国家公務員の人事評価を扱う資料です。1on1を成長や成果の支援のために行う1対1の対話として説明し、期中の対話にも触れています。この資料が、この記事の7項目や記録方法の効果を実証したわけではありません。

このシートは、本人が話したいことと、支援のために確認することを整理する用途を想定しています。評価面談の正式な記録とは目的を区別し、誰が何に使う記録なのかを、勤務先の運用と照合して本人へ説明します。書式を分けるだけで、相手が本音を話すと保証することはできません。

同じ公式資料の面談ガイドラインは、期首・期末だけでなく、期中にも対話の機会を設けることを説明しています。国家公務員の評価期間中の対話に関する案内であり、民間企業すべてに同じ面談頻度や書式を義務付けるものとして紹介していません。

この記事のシートを使う場合は、面談で共有する話題と、評価制度に沿って扱う情報の違いを確認してください。共有した相談内容を、説明していない別の用途へ流用しないよう、保存先、閲覧する人、利用目的を勤務先の規則に沿って決めます。

1on1ミーティングのシートの書き方 記入例つき

架空の記入例。下2欄は次の一歩。本文と同じ架空例です。
下2欄は次の一歩。本文と同じ架空例です。

以下は架空の記入例です。実際の相談記録や利用者の事例ではありません。同じ項目でも、後から用件を確認できる書き方と、追加確認が必要になる書き方を比べます。

1on1シートの具体的な記入例

  • 今日話したいこと:「A社案件の進め方。関係部署との調整で消耗している」
  • いまの状態:「業務量は7割くらい。ただ夕方に集中が切れる日が続いている」
  • 話した内容のメモ:「調整そのものより、判断を全部自分で抱えているのがつらい、という言葉が出た」
  • 次の一歩:「本人:判断に迷った案件を週次で一覧にする(金曜まで)。上司:B部長に調整ルートを確認(水曜まで)」

1on1シートの追加確認が必要な記入例

  • 今日話したいこと:「特になし」
  • いまの状態:「順調」
  • 話した内容のメモ:「進捗確認。問題なし」
  • 次の一歩:「引き続き頑張る」

本人と確認した言葉を、共有してよい範囲で残します。行動を決めた場合は、誰が・何を・いつまでに行うかを書くと、次回の確認に使えます。まだ決められない場合は無理に行動へまとめず、未確認の点や保留の理由を残してください。

書き方で迷ったときの物差し

「次回に読んで、話の続きを確認できるか」を目安にしてください。文章をきれいに整えることより、確認したことと、まだ分からないことを区別することが大切です。正式な提出物として使う場合は、勤務先が求める書式も確認します。

1on1のアジェンダ 30分の組み立て方

30分の配分例。合計30分。話題と都合に合わせて調整。
合計30分。話題と都合に合わせて調整。

30分の面談を組む場合の配分例です。時間は3分・5分・15分・5分・2分で、合計30分です。実施時は話題や本人の都合に合わせて調整し、この配分を一律の正解として固定しません。

  • 最初の3分:シートの「いまの状態」を口頭で確認する
  • 次の5分:前回決めたことの進みを振り返る
  • 真ん中の15分:今日話したいことを深く聞く。ここでは上司は聞き役に回る
  • 次の5分:認識をすり合わせ、選択肢を一緒に出す
  • 最後の2分:次の一歩と次回日時をシートに書いて終える

この例では、本人が話したい主題を扱う時間を15分としています。説明や確認が必要な日は配分を変え、最後に何を残すかを相談してください。アジェンダの組み方は1on1アジェンダのテンプレートと作り方も参考にできます。

1on1の質問項目リスト シートに添える25問

質問は場面に合わせて。各5問の例。すべて聞く必要はありません。
各5問の例。すべて聞く必要はありません。

場面別の質問例を25問紹介します。すべてを順番に聞く必要はありません。本人が扱いたい話題に合う質問を選び、答えにくい質問は保留にできます。点数を尋ねる質問も選択肢の一つで、数値の回答だけで心身の状態を診断するものではありません。

入り口の質問項目

  • 今日はどこから話しましょうか
  • ここ2週間で、いちばん時間を使ったことは何ですか
  • 最近、少しうまくいったことはありますか
  • いまの調子を10点満点で言うと何点ですか
  • その点数の理由を聞かせてください

深掘りの質問項目

  • その件を、本当はどうしたいですか
  • いちばん引っかかっているのはどの部分ですか
  • それが解決したら、何が変わりますか
  • 同じ場面がまた来たら、次はどうしたいですか
  • いまの話で、まだ言葉になっていないことはありますか

選択肢を広げる質問項目

  • やり方を3つ挙げるとしたら、何がありますか
  • もし制約がなかったら、どうしますか
  • 尊敬している人なら、この場面でどうすると思いますか
  • 逆に、やらないと決めてもいいことはありますか
  • 半年後の自分から見たら、いまの選択はどう見えそうですか

行動につなげる質問項目

  • まず何から手をつけますか
  • それはいつまでに、どこまで進んでいたら順調ですか
  • 進まなくなったら、何がサインになりますか
  • 私に手伝えることはありますか
  • 今日の話を一言でまとめると、何になりますか

関係を育てる質問項目

  • この1on1のやり方で、変えてほしいところはありますか
  • 私からのフィードバックは、足りていますか
  • チームに対して感じていることを聞かせてください
  • 仕事で大事にしていることは何ですか
  • 最近、成長を感じた瞬間はありましたか

より場面を絞った聞き方は1on1で使える質問例50選にまとめています。
評価面談や人事面談など、1on1以外の面談で使う質問は部下との面談の質問例50選が対になります。

1on1のフォーマットの選び方 紙かスプレッドシートかツールか

形式を選ぶ前の確認。人数だけで形式を決めません。
人数だけで形式を決めません。

紙、スプレッドシート、専用ツールは、閲覧する人、勤務先の規則、書き直しやすさなどから選びます。チームの人数だけで、使う形式が決まるわけではありません。下の表は比較するときの確認点です。

フォーマット 利用前の確認 使うときの特徴 注意する点
紙・手書き 保管場所と閲覧する人 紙へ書き込みながら確認できる 紛失や不要な持ち出しに注意する
スプレッドシート 勤務先で使えるサービスと権限 行を追加して履歴を残せる 共有先や書式の変更を確認する
1on1ツール・タレント管理システム 必要な機能と利用条件 通知や検索などをサービス別に確認できる 費用や扱う情報を導入前に確認する

既に勤務先で認められた共有シートがあるなら、そこへ7項目を並べる方法があります。新しいツールが必要かどうかは、保存先や閲覧権限、必要な機能を確認して判断します。利用を始めてからの月数だけで、導入時期を決めるものではありません。

スプレッドシートで1on1シートを作る手順

1行で記録する場合は、日付と、本文と同じ7項目の計8列を作ります。見出しは「日付」「今日話したいこと」「前回決めたことの進み」「いまの状態」「話した内容のメモ」「次の一歩」「上司が持ち帰ること」「次回の日時」です。「次回の日時」を落とさないよう、上の表と照合してください。

1回の1on1を1行で記録する場合、本文の1〜3は日付列を除く3つの欄です。事前に書く運用にするか、面談の冒頭で一緒に書くかを相談します。必要以上の人へ共有せず、勤務先で認められた保存先と閲覧権限を設定してください。

1on1ツールに移すタイミング

専用ツールが必要になる場合は、通知、検索、権限管理など、現在の運用で困る点を整理します。機能や費用はサービスごとに確認してください。既存の運用が続かない場合も、理由を確かめずに書式だけ、またはツールだけを原因と決めることは避けます。

1on1面談シートの運用ルール 続けるための5つ

運用で確認する5つ。話す内容や記録を無理に求めません。
話す内容や記録を無理に求めません。

継続が難しいときに確認する運用上の点を5つ紹介します。実績に基づく効果の順位として示すものではありません。記入の負担、話す目的、日程、共有範囲など、実際に止まった場面を本人と確かめます。

1. 部下が書く欄を先に固定する

「今日話したいこと」を本人が準備する運用にする場合は、記入する時期を相談します。空欄の日は、面談の冒頭で確認できる話題があるか尋ねます。理由を確かめずに責めたり、記入を強制したりしないでください。

2. 記録の利用目的を説明する

記録の利用目的を勤務先の制度と照合して説明します。評価に使わない運用として合意した相談記録を、説明なく査定へ転用しないことが大切です。正式な評価資料に含まれる情報がある場合は、対象と理由をあらかじめ本人へ伝えます。

3. 次の一歩は本人の言葉で書く

次の一歩は、本人が試したいことと、上司が確認・調整することを分けて相談します。公式資料は評価面談の助言を提案として伝える考え方にも触れています。この記事では、本人が納得して選べるかを確かめ、まだ決められないことは保留として残す方法を紹介しています。

4. 週をまたいだら前回のシートから始める

前回の記録がある場合は、本人と共有してよい内容を見ながら、何が変わったかや未確認の点を確かめます。新しく話したいことがあれば、今回の主題として扱えます。記録の例は1on1の振り返りシートの書き方にもあります。

5. 書けない理由と必要な欄を確かめる

書けない回が続く場合は、忙しさ、欄の意味、保存先への不安など、困っている点を確認します。「今日話したいこと」と「次の一歩」から試す方法もありますが、必要な未確認事項や次回日時を別に残すかを相談してください。

1on1シートのテンプレートに関するよくある質問

困ったときの確認。勤務先の制度と本人の都合を確認。
勤務先の制度と本人の都合を確認。

1on1シートのテンプレートはExcelとスプレッドシートのどちらで作るべきですか

勤務先で使える形式の中から、2人が必要な内容を確認し、書き直せるものを選びます。Excelかスプレッドシートかという名前だけで決めず、同時編集の要否、保存場所、閲覧権限を確認してください。

1on1シートは部下に見せるべきですか

本人と共有する記録は、本人が内容を確認できるようにします。共有する範囲や閲覧する人を先に相談し、他の人の個人情報や勤務先の機密を不必要に書き込まないでください。上司個人のメモと正式な勤務先の記録も、運用ルールを確認して区別します。

1on1ミーティングのシートと評価面談の記録は分けるべきですか

相談のためのメモと正式な評価面談の記録は、利用目的を区別して管理します。分け方は勤務先の制度を確認し、誰が何に使うかを本人へ説明してください。面談の違いは部下との面談の質問例と進め方でも整理しています。

話すことがない回はどうすればいいですか

「いまの状態」から、業務で確認したいことがあるか尋ねる方法があります。点数で答えることや一定の長さで話すことを求めず、話せる内容がない場合は保留にしたり短く終えたりできます。次の日時や必要な連絡だけを確認して終える方法もあります。

1on1の頻度はどのくらいがよいですか

業務と本人の都合、面談の目的に合わせて頻度を相談します。定期的に行う場合も、変更や中止が必要なときの連絡先と次回の予定を決めておきます。一定の頻度で行うことだけから、効果が積み上がるとは断定しません。

1on1テンプレートが機能しているかの確かめ方

記録を見直す3点。記載の量や実名で信頼を判定しません。
記載の量や実名で信頼を判定しません。

記録を使った後は、次の3点から書式と運用を見直せます。記載の量だけで、信頼関係や面談の効果を判定するチェックではありません。本人が使いにくいと感じる箇所も、直接確かめてください。

本人が共有したい内容を残せているか

本人が共有したい話題や、確認が必要な点を残せているかを見ます。短い記録や固有名詞の少なさだけで、本音を隠している、信頼がないと判断しません。実名や案件の詳細を増やすこと自体を目標にせず、勤務先の規則に沿って必要な範囲で書きます。

次の一歩が前回とつながっているか

前回の行動や確認事項に変化があるかを、今回の記録と照合します。新しい話題が出ることもあるので、毎回同じ話を扱う必要はありません。記録だけでは事情が分からない場合は、本人に確認して補います。

上司が持ち帰ることの欄が埋まっているか

上司が確認や調整を約束した場合は、実施できたか、まだ確認中かを残します。その回に上司の持ち帰りがなくても、対等ではないと決める根拠にはなりません。約束があるのに結果が共有されていない場合は、確認時期を相談します。

1on1シートが貯まると何が変わるか

次回につなぐ記録の見方。記録だけで成長や気持ちを決めません。
記録だけで成長や気持ちを決めません。

記録が残ると、以前に話したことと、今回確認できたことを比べられます。ただし、書かれた内容だけで本人の成長や気持ちを判定するものではありません。変わった点があれば、本人にも意味や背景を確認します。

架空の振り返り例です。「以前は調整の進め方を相談していた。今回は後輩への説明で確認したいことがある」と記録された場合、扱う話題の変化を確認できます。この違いだけで能力が伸びたと結論付けず、本人がどう捉えているかを聞きます。相談記録を、あらかじめ説明した目的と異なる評価資料へ流用しないでください。

次回の1on1に向けて、7項目のうち書ける内容と、面談で確認したい内容を分けて準備できます。書きにくい欄があれば、担当や記入する時期を相談してください。記録すること自体が負担になる場合は、必要な内容を残せる別の形式も検討できます。

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