ギャラップ認定クリフトンストレングスコーチ(2025年取得・Gallup公式プロフィール)。 東証プライム企業で管理職・マネジメントを経験し、営業実績で全店1位を複数回達成。 これまでに500回以上のコーチングセッションを実施しています。
自分の希望を、言葉にして選びたい。
周りの意見を聞くほど、最後に何を基準に決めればよいか迷うことがあります。 そんなときの手がかりが、自分の大切にしていることから選ぶ「自分軸」です。 この記事では、仕事や人間関係で使える12の具体例と5ステップを紹介します。 読み終えたら、いま迷っている選択を自分の言葉で説明するところから始められます。
先に現在地を確かめたい方は、自分軸の12項目チェックと3問のYes/Noチャートへどうぞ。 他人軸の特徴や背景を詳しく知りたい方は、他人軸とは何かを整理した記事につながっています。

- 自分軸の意味と、人への配慮を両立する考え方
- 12の具体例とチェックから、いま使える判断基準を見つける方法
- 5ステップ・1週間の振り返りで、日々の選択に生かす方法
自分軸とは 自分の価値観で選ぶための基準

自分軸とは、自分が大切にしている価値観をよりどころに、選択や行動を考えることです。 「どうしたいか」と「相手や周囲にどんな影響があるか」を両方確かめ、自分の意思で選んでいきます。 進路のような大きな決断にも、週末の予定にも使える、日常の言葉です。
他人軸とは、周囲の期待や評価を主な基準にして選ぶことを指します。 同じ人の中でも、職場では相手の評価を意識し、趣味では自分の好みで選ぶなど、場面によって変わります。
| 見るところ | 自分軸で考えるとき | 周囲の期待を主にして考えるとき |
|---|---|---|
| 選ぶ前の問い | 私は何を大切にしたいか | 相手は何を望んでいるか |
| 意見を聞いたあと | 参考にしたうえで自分の理由を言葉にする | 相手が納得する答えを優先する |
| 振り返るとき | 自分の理由と実際の結果を照らす | 相手の反応から選択を評価する |
たとえば、家族を支えるために予定を合わせることも、自分が「家族とのつながり」を大切にして選んだなら、自分軸のある選択です。 行動の見た目に加えて、その選択を自分がどう受け止めているかに目を向けます。
社会の基準や周囲の意見との付き合い方
「社会軸」という言葉で、世間の常識や慣習を基準にする考え方を説明する場合もあります。 自分軸を考えるときは、法律・安全・他者の権利など守るべき条件を確かめ、その範囲で選べることを見つけます。 助言を受け入れる選択にも、自分の意思を込められます。
自分軸を言葉にする8つの価値観軸


「大切にしたいもの」がすぐに浮かばないときは、言葉を並べて見てみましょう。 自分と話すノートでは、シュワルツの価値観理論を参考に、日常で扱いやすい8つの価値観軸で整理しています。 これはアプリ独自の整理で、研究で用いられる尺度そのものとは区別しています。
| 価値観軸 | 自分軸にする言い方の例 |
|---|---|
| 成長・学び | 新しく理解できる機会を持つ |
| 挑戦・達成 | 目標に向けて試し、やり遂げる |
| 貢献・役立ち | 相手が必要とする助けを届ける |
| 人とのつながり | 互いの話を聞ける関係を育てる |
| 安定・安心 | 見通しと休める基盤を整える |
| 誠実・信頼 | 約束や事実を丁寧に扱う |
| 楽しさ・心地よさ | 好きな時間や快適な環境をつくる |
| 自由・柔軟性 | 自分で選ぶ余地や方法の幅を持つ |
まず、今日の選択で大事にしたい軸を2つ選びます。 「成長・学びも大事、安定・安心も大事」のように並んでいて構いません。 両方を満たすために、学ぶ時間と生活の土台をどう組むかを考えるところから始まります。
アプリでは4組の対として、成長・学びと安定・安心、自由・柔軟性と誠実・信頼、楽しさ・心地よさと人とのつながり、挑戦・達成と貢献・役立ちを見比べます。 どちらかを捨てるための分類ではなく、いまの配分を考える手がかりです。 研究上の円環構造については、シュワルツによる理論の解説を参照しています。
自分軸の具体例12 日常の選び方と言葉にする例

自分軸は、大きな信念を掲げるときだけのものではありません。 次の12例は、日常で使う言い方を示した架空の例です。 近い場面を1つ選び、ご自身の事情に合わせて書き換えてみてください。
| 番号 | 場面 | 価値観の手がかり | 自分の意思を伝える例 |
|---|---|---|---|
| 1 | 追加の仕事を頼まれた | 誠実・信頼 | 今の仕事の期限を守りたいので、優先順位を相談したいです |
| 2 | 勉強のテーマを選ぶ | 成長・学び | いま説明できるようになりたい、このテーマから学びます |
| 3 | 新しい役割を打診された | 挑戦・達成 | まず小さな担当範囲で試し、振り返る機会を持ちたいです |
| 4 | 人を手伝うか考える | 貢献・役立ち | いま必要なことを聞いて、私ができる部分を手伝います |
| 5 | 週末の予定を決める | 人とのつながり | 今週は、落ち着いて家族と話す時間を取りたいです |
| 6 | 誘いへの返事をする | 安定・安心 | 今日は休む時間を取りたいです。 次は昼の時間に会いたいです |
| 7 | 報告に迷う | 誠実・信頼 | 確認できていることと、これから確かめることを分けて伝えます |
| 8 | 自由時間を使う | 楽しさ・心地よさ | 役に立つかに加えて、私が楽しめることも選びます |
| 9 | 進め方を話し合う | 自由・柔軟性 | 目的と期限をそろえたうえで、方法は提案させてください |
| 10 | SNSで人の成果を見る | 成長・学び | 参考にしたい点を1つ選び、私の進み方に取り入れます |
| 11 | 買い物をする | 安定・安心/楽しさ・心地よさ | 使える予算を確かめ、長く気持ちよく使えるものを選びます |
| 12 | パートナーと希望が違う | 自由・柔軟性/人とのつながり | 私は午前を自分の時間にして、午後は一緒に過ごしたいです |
自分軸が育っているときに見えやすい5つの行動
| 行動 | 日常で確かめるところ |
|---|---|
| 大切なことを説明する | 「これがいい」のあとに理由を1つ添える |
| 決める条件を整理する | 必要な情報と、いま分かっていることを分ける |
| 違う意見を聞く | 相手の理由を聞いて、自分の希望も伝える |
| 試した結果から学ぶ | できたことと、次に変えることを書き分ける |
| 引き受け方を選ぶ | 時間・範囲・優先順位を相談する |
決断の速さや押しの強さだけでは、自分軸の有無は分かりません。 時間をかけて考える人も、相談してから決める人も、自分の理由を持って選べます。
自分で選ぶことを考える5つの利点
- 選んだ理由を説明しやすくなる
- 必要な情報を絞る手がかりになる
- 自分に合う予定や環境を考えられる
- 目標を続ける理由に立ち返れる
- 相手と希望を調整する言葉が増える
神戸大学の2018年の国内20,005人の調査では、進学・就職での自己決定と幸福感との関連が示されています。 これは選択経験に関する調査で、この記事のワークやアプリを使えば同じ変化が起きると確かめたものではありません。 ここでは、自分の意思を確かめる時間を持つ意義の参考として紹介しています。
自分軸診断12項目と3問のYes/Noチャート

次の12項目を、最近の具体的な1場面を思い出しながら見てください。 各項目に「はい」「ときどき」「これから試したい」で答えます。 これは自分の選び方を振り返るための編集上のチェックです。 性格や心の状態を判定する尺度ではなく、合計点で人を分類するものでもありません。
- 自分の希望を短い言葉で説明できる
- 周囲の評価を参考にしつつ、自分でも理由を考えている
- 頼まれごとの範囲や期限を相談できる
- 迷ったとき、大切にしたいことを確かめている
- 自分がどうしたいかを考える時間を取っている
- 自分と違う意見の背景も聞いている
- 選択を自分の基準と実際の結果で振り返っている
- うまく進まなかったことから次の工夫を見つけている
- 人と比べたあと、自分の予定へ意識を戻せる
- 自分の気持ちに気づこうとしている
- いま守りたいことを1つ挙げられる
- 引き受ける・相談する・見送る選択肢を考えている
3問のYes/Noチャートで次の1歩を選ぶ
質問1から順に読み、当てはまる行の案内へ進みます。 回答を書き込む欄や送信ボタンはなく、紙や頭の中で使えるチャートです。
| 質問 | はい | いいえ |
|---|---|---|
| 1. いま迷っている選択を1つ言えますか | 質問2へ | 今日の予定から選びたいことを1つ決める |
| 2. その選択で大切にしたいことを言えますか | 質問3へ | 上の8つの価値観軸から近い言葉を2つ選ぶ |
| 3. 相手への影響を確かめたうえで小さく試せますか | 試す日時を1つ決めて振り返る | 必要な情報や相談相手を1つ書き出す |
「いいえ」になった場所が、いま整理すると助けになるところです。 たとえば質問2なら、自由・柔軟性と人とのつながりのどちらも気になっている、と並べるだけで十分です。 答えを手がかりに、自分と話すノートで今日の選択を書いてみる方法もあります。
自分軸を仕事・家族・恋愛など5つの場面で使う

自分軸の使い方は、関係性や役割によって変わります。 仕事で決められる範囲、家庭で共有する予定など、現実の条件も一緒に整理しましょう。
仕事では優先順位を言葉にする
追加の依頼に答えるときは、いま持っている仕事と期限を並べます。 「新しい仕事を今日進める場合、こちらは明日になります。 優先順位を相談したいです」と伝えると、責任を持てる範囲を話し合えます。 自分の役割と相手の期待を、具体的な予定の上でそろえる方法です。
家族とは守りたい時間を共有する
家事や予定の話では、「静かに休む時間がほしい」「一緒に食べる時間を取りたい」など、希望の理由から話します。 「夕食後に20分、自分の時間を取りたい。 そのあと片づけを分担したい」と、時間と役割をセットにすると相談しやすくなります。
恋愛では小さな好みから伝える
お店選びや週末の過ごし方から、希望を1つ言ってみます。 自分と相手の提案を交互に試す、別々の時間と一緒の時間を分けるなど、両方の希望を扱える形を探しましょう。 話し合う題材は恋愛の価値観が分かる質問にもまとめています。
SNSでは気になった理由を確かめる
人の投稿を見て心が動いたら、「何がうらやましかったのか」を1行書いてみます。 仕事の成果なのか、自由な時間なのかで、自分が試したい行動も変わります。 見る時間やフォローする範囲を選び直すことも、自分の希望を反映する選択です。
お金では使える範囲と満足した理由を見る
買ってよかったものを3つ挙げ、「役に立った」「安心できた」「誰かと楽しめた」など理由を添えます。 支出には生活上の必要や収入の条件も反映されます。 金額だけで価値観を決めず、その支出を選べた事情まで振り返りましょう。

自分軸のつくり方5ステップ

自分軸は、選んでみた結果をもとに育てていけます。 次の5ステップを、いま扱える小さなテーマから試してください。
1. 大切にしたい価値観を選ぶ
8つの軸や価値観の例208項目から、気になる言葉を選びます。 最初は2〜3語で十分です。 意味が広い言葉には、「自由=予定を自分で調整できること」のように、自分にとっての説明を添えましょう。
2. 心が動いた場面を1つ書く
嬉しかったことや引っかかったことを、事実と気持ちに分けます。 「意見を最後まで聞いてもらった。 安心した。 対話を大切にしているのかもしれない」という短い形から始められます。 詳しい問いは価値観の見つけ方にもあります。
3. 価値観を選択の基準にする
「安心が大事」なら、見通しを立てるために何を確認するかを考えます。 「成長が大事」なら、学べる相手や振り返る時間を確かめる。 抽象的な言葉を、今日確認できる条件へ変えていきます。
4. 強みと周囲の助けで進め方を決める
価値観は大事にしたい方向、強みは行動に生かしやすい持ち味です。 調べるのが得意なら情報を集め、対話が得意なら相手に聞くなど、自分の進めやすい方法を選びます。 必要な部分は周囲に頼むことも含めて考えましょう。
強みを表す言葉も手がかりにしたい方は、ストレングスファインダー34資質の意味と活かし方を、自分の経験を振り返る材料として使えます。
5. 小さく選んで振り返る
ランチ、学ぶテーマ、今週の予定など、結果を確かめやすい選択で試します。 「選んだ理由」「実際にどうだったか」「次に変えること」の3行を残すと、次の判断に使えます。 希望どおりに進まなかった結果も、条件や優先順位を考え直す材料になります。
ノートとマップで自分の選択を振り返る

紙で見つけた言葉を日々の出来事と結びたいときは、自分と話すノートのノートとマップを使えます。 ノートに今日の出来事や気持ちを置き、マップで8つの価値観軸を見て、引っかかったことをコーチとの対話で確かめる流れです。
| 画面 | 自分軸づくりで確かめること |
|---|---|
| ノート | 今日の選択と、そのときの気持ちを書く |
| マップ | 記録にどんな価値観軸が表れているか眺める |
| コーチ | 気になった選択について、理由や別の見方を言葉にする |
たとえば「学びたいと思っていたが、今日は休息を選んだ」と書いた日は、成長・学びと安定・安心を並べて考えられます。 マップの結果は、自分の経験に照らして受け止める手がかりです。 最終的にどの言葉がしっくりくるかは、ご自身で確かめてください。

自分の希望と相手への配慮を両立する

自分の希望を持つことと、相手の希望を尊重することは一緒にできます。 自分軸を考えるときは、自分の理由・相手への影響・調整できる範囲をセットにしましょう。
| 見るところ | 自分の意思と配慮を両立する形 | 見直すときの問い |
|---|---|---|
| 理由 | 大切にしたいことを言葉にする | いまの気分と、続けて大切にしたいことは何か |
| 相手 | 相手の都合や希望も聞く | 相手が選ぶ余地を残せているか |
| 責任 | できる範囲と期限を伝える | 自分が引き受けられることはどこまでか |
| 変更 | 新しい事情を知ったら調整する | 理由を説明したうえで変えられるところは何か |
わがままや頑固さとの違いを行動で見る
「自分軸があるから」と希望を押し通すより、「私はこうしたい。 あなたの事情も聞きたい」と伝えるほうが、対話を続けられます。 意見を変えることにも、自分の意思を込められます。 大切な基準を確かめながら、新しい情報に応じて方法を変える柔軟さも、自分軸の使い方です。
希望を伝える3つの言い方
| 用途 | 例 |
|---|---|
| 希望を伝える | 私は落ち着いて話す時間を大切にしたいので、夕食後に相談したいです |
| 範囲を相談する | 今日はここまでなら対応できます。 残りは明日の午前で相談できますか |
| 理由を添えて変更する | 事情を聞いて、今回は予定を合わせたいと思いました。 次回は私の希望も相談したいです |
自分の判断を支える環境と自信を整える

自分の希望を言いにくい背景は、人によって違います。 価値観の言語化に加え、役割や人間関係、選べる条件も見ていくことが大切です。
| 背景の例 | 起こりうること | 確かめること |
|---|---|---|
| 周囲の期待に応える経験が多い | 人が望む答えを先に探す | 自分が嬉しかった選択も思い出す |
| 評価される場面が続く | 正解を確認してから動きたくなる | 評価とは別に、自分が納得した点を書く |
| 以前の選択がうまくいかなかった | 似た場面で慎重になる | 今回は違う条件や、試せる小さな範囲を探す |
| 関係や役割への配慮が必要 | 希望を口にする負担が大きい | 安全に相談できる相手や場所を考える |
自己肯定感と自分軸をゆっくり育てる
自分を認める感覚と、自分で選べた経験は関わり合うことがあります。 どちらが必ず先という順番を決めず、今日できる小さな選択を手がかりにしましょう。 自信がまだ揺れていても、「希望を1つ書けた」「相談する相手を選べた」という事実を残せます。
「何でもいい」と言うことが多い日、判断を先延ばしにしている日には、休息や情報不足が関わっていることもあります。 1つの行動だけで性格や原因を決めず、その日の状況まで見てください。
自分軸を育てる6つの習慣と1週間の進め方

続けるなら、取り組みを1つ選び、すでにある生活の流れに添える方法があります。 朝の飲み物、帰宅後、寝る前など、振り返りやすいタイミングを決めましょう。
| 習慣 | 小さな始め方 |
|---|---|
| 1行日記 | 今日の選択と理由を1行書く |
| 好みを伝える | 食事や週末の希望を1つ言う |
| 自分で選ぶ | 今日使える時間のうち、小さな枠を自分で決める |
| 「べき」の中身を見る | 必要な約束と、自分の思い込みを分ける |
| 3分の振り返り | できたことと次の工夫を1つずつ書く |
| 問いを使う | 「何を大切にしたかった?」と1つ問いかける |
1週間の進め方
次の表は取り組みの一例です。 1日5分ほどを目安に、空いた日に進めてください。
| 日 | やること |
|---|---|
| 1日目 | 8つの価値観軸を読み、気になる軸を2つ選ぶ |
| 2日目 | 価値観の一覧から、しっくりくる言葉を探す |
| 3日目 | 選んだ言葉を、自分の経験と結びつける |
| 4日目 | 過去の選択を1つ振り返り、優先したことを書く |
| 5日目 | 今日の小さな選択を、自分の理由で決める |
| 6日目 | 希望を伝える言い方を1つ用意する |
| 7日目 | 今週の記録を見て、大切にしたいことを1文にする |

続かなかった日も、再開するときの条件を知る材料です。 書く量を減らす、時間を変えるなど、生活に合う形を選べます。
自分軸を過去の経験から言葉にする4つの問い

価値観を抽象的に考えにくいときは、実際の出来事を1つ思い出します。 嬉しかったこと、気になったこと、続けてきたことなど、話しやすい経験からで構いません。
| 問い | 書くこと | 架空の記入例 |
|---|---|---|
| 1. 何があったか | 見聞きした事実 | 小さな企画の進め方を任された |
| 2. どう感じたか | そのときの気持ち | 緊張した。 自分で考えられるのが嬉しかった |
| 3. 何が大切だったか | 嬉しさや引っかかりの理由 | 方法を自分で選べたこと |
| 4. 次はどうしたいか | もう1度試したい選択 | 目的を確認したうえで、進め方を提案したい |
似た理由が別の出来事にも出てくるなら、繰り返し大切にしている可能性があります。 いくつ出たら確定、という数の基準は設けず、自分が納得できるかを見てください。 気持ちを掘り下げる負担が大きい日は、最近楽しかったことなど、扱いやすい出来事から始められます。

仕事・転職や人生の転機で自分軸を問い直す

転職や異動などの節目は、自分が大切にしたい条件を見直す機会です。 以前の基準を土台に、いまの生活や責任に合う形へ更新できます。
| 転機 | 問い直すこと | 確認できる行動 |
|---|---|---|
| 就職・転職・異動 | どんな仕事の進め方を大切にしたいか | 担当範囲、支援、勤務条件を具体的に確認する |
| 結婚・出産・子育て | 共有したい時間と自分の時間をどう持つか | 家事や予定の分担を話し合う |
| 家族の介護 | 自分が担う範囲と支援をどう組むか | 家族や相談先と役割を整理する |
| 40代・50代などでの見直し | 続けたいことと新しく試したいことは何か | 過去の経験から残したい価値観を書き出す |
仕事の条件へ翻訳する
「成長したい」なら、学べる担当業務や相談できる相手を確認します。 「安定・安心」が大切なら、働く時間や見通しを具体的に聞く。 価値観を条件へ変えると、求人の印象に加えて、判断に必要な情報を集められます。
面接や自己PRで言葉にするときは、価値観を表す1語、実際の経験、そこで選んだ行動をセットにしましょう。 例文は価値観の例文10選に用意しています。
自分軸が揺れたときに戻る3つの手順

忙しい日や意見が割れた場面では、自分の希望を確かめる余裕が小さくなることがあります。 気づいたところから、次の3つを試してみましょう。
1. 何を基準に選んだかを確かめる
「相手の期待を優先した」「時間が足りず、すぐに返事をした」と、起きたことを短く書きます。 自分を採点するより、そのとき見ていた条件を知ることが次につながります。
2. 考えられる余白をつくる
休憩を取る、返事の時刻を相談する、必要な情報を集めるなど、判断しやすい条件を整えます。 予定が詰まっているなら、振り返る時間と同時に仕事量や分担も確かめてください。
3. 小さな選択を1つ選び直す
次の返信、今夜の過ごし方、頼まれた仕事の範囲など、いま変えられることを1つ選びます。 「私は何を守りたいか」を言葉にし、必要なら相手に相談しましょう。
自分軸を育てるときに大切な3つのこと
- 参考にした言葉を、自分の経験に照らして確かめる
- 考える余裕が小さい日は、休息や周囲の支援を先に整える
- 信頼できる人との対話も使い、1人で結論を急がない
心身のつらさや生活への支障があるときは、自分軸の問題だけで説明せず、医療機関や専門の相談窓口を頼る選択も大切にしてください。
自分軸と価値観・信念・目標の違い

似た言葉の役割を分けると、いま整理したいことが見えます。 次の表は、このページで使う意味を日常の例とともにまとめたものです。
| 言葉 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| 自分軸 | 大切なことをよりどころに選ぶ姿勢 | 学べる時間を確保するため、今週の予定を調整する |
| 価値観 | 大切だと感じること | 学び続けること |
| 信念 | 物事について大事にしている考え | 分からないことは、確かめながら理解できる |
| 目標 | 到達したい具体的な状態 | 今月中に入門書を1冊読み、試してみる |
価値観は、目標を決めるときにも進み方を選ぶときにも使えます。 目標を達成したあとも、「学びを大切にしたい」という方向は次の選択につながります。
自分軸の言い換え
| 言い方 | このページとの関わり |
|---|---|
| 判断基準 | 選ぶときのものさしに注目した言い方 |
| 主体性 | 自分で考え行動する面に注目した言い方 |
| 自己決定 | 自分の意思で選ぶことに注目した言い方 |
| アイデンティティ | 自分をどう捉えているかという、より広い自己理解の言葉 |
これらは重なる部分を持つ言葉です。 文章や研修で使う場合は、どの意味で使っているかを確かめると理解しやすくなります。
自分軸の悩みはあなた専用のAIコーチと整理できる

自分の理由を考えていて、同じところを行き来する日もあります。 そんなときは、考えを短く言葉にして対話の中で確かめる方法があります。
価値観のマップを手がかりに整理する
自分と話すノートでは、ノートや価値観のマップをもとに、あなた専用のAIコーチと考えを整理できます。 「この選択では成長と安心の両方が大切」と並べ、今日できる小さな行動を考える入口にしてください。
自分のペースで言葉にし直す
話したいときに短く書き、あとから読み返して考え直せます。 AIコーチが返した見方も、ご自身の経験や現実の条件と照らし合わせて受け止めてください。 プロコーチとの対話も含め、支えとなる方法を自分で選べます。
対話を受ける目的や進め方から考えたい方は、コーチングの効果と自分に合う進め方も参考になります。
自分軸に関するよくある質問5つ

自分軸とは簡単にいうと何ですか?
自分が大切にしていることをよりどころに、選ぶことです。 周りの意見や現実の条件も確かめながら、「自分はなぜそう選ぶか」を言葉にします。
自分軸を持つとわがままになりますか?
希望を伝えるときに相手の事情や選択も尊重すれば、両立できます。 「私はこうしたい。 あなたの希望も聞きたい」という形から始めてみましょう。
人に合わせることが多い場合は何から始めますか?
答える前に、自分の希望を1つ確かめるところから始められます。 周囲の期待を優先する背景や特徴については、他人軸の特徴と自分の希望を確かめる方法も参考にしてください。
自分軸のつくり方は性別や年代で変わりますか?
価値観を確かめ、小さく選び、振り返る流れを基本にできます。 実際に扱うテーマは、生活、仕事、関係性、担う役割に合わせて選びましょう。
自分軸はあとから変わってもよいですか?
経験や生活の変化に合わせて、言葉や優先順位を見直せます。 変えた理由を残しておくと、以前の自分から何を受け継ぎ、いま何を大切にしたいかが分かります。
まとめ 自分軸を今日の小さな選択から育てる

自分軸は、毎日の小さな選択に自分の理由を込めるところから育てられます。 12の具体例から近い場面を選び、8つの価値観軸を手がかりに、いま大切にしたいことを1つ言葉にしてみてください。
今日の記録は、「私は何を選んだか。 なぜそうしたかったか」の2文で十分です。 書いた言葉は、自分と話すノートに置いたり、信頼できる人に話したりして確かめられます。 自分の希望と相手の希望を知る、対話の入口にしていきましょう。
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コメント
コメント一覧 (3件)
[…] 自分軸とは何かとブレない軸のつくり方でも、この押し合う関係について扱っています。 […]
[…] 自己認識は、生まれつきの性格ではありません。向き合い方や記録の取り方を変えることで、後から高めていける力です。似た言葉に自分軸があり、自分軸とは何かとブレない軸のつくり方では、自分の中心にある軸を12項目で確かめる方法を紹介しています。扱う範囲は少し違いますが、どちらも自分の外側から自分を見る作業です。 […]
[…] 自分の軸をさらに掘り下げたい方は、自分軸とは何かとブレない軸のつくり方も参考にしてください。 […]