価値観の一覧・例|代表的な価値観のことばと選び方|Rin

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この記事の監修・執筆:鶴田 洋(株式会社Rin 代表)
ギャラップ認定クリフトンストレングスコーチ(2025年取得・Gallup公式プロフィール)。東証プライム企業で管理職・マネジメントを経験し、営業実績で全店1位を複数回達成。これまでに500回以上のコーチングセッションを実施しています。

価値観のことばを一覧で眺めると、自分が大切にしていることが見つけやすくなります。
ゼロから考えると何も浮かばないのに、並んだことばを見た瞬間に「これだ」と手が止まる——これはコーチングの現場で何度も起きることです。

このページには、価値観のことば208語を出し惜しみせずまとめました。
8つの価値観軸ごとの100語、人生の場面ごとの68語、そのほかよく使われる40語です。

すべて、この記事の中で読み切れます。
ダウンロードやメール登録は必要ありません。一覧も、理論の項目名も、絞り込みのワークも、このページだけで完結します。

さらに、心理学と公的資料で整理された価値観の体系を9つ、正式な項目名のまま載せています。
シュワルツの10の基本価値、ロキーチの36価値、83項目のカードソート、シュプランガーの6類型、選択理論の5つの欲求、シャインのキャリアアンカー8つ、バリューカードの15項目、厚生労働省job tagの10項目、JILPTの6基準です。

そのうえで、この記事の後半は「で、自分はどれなのか」に答えます。
一覧を眺めるだけでは自分の価値観は決まらないので、確かめる方法まで用意しました。

価値観 一覧 ノートに書き出す
目次
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この記事でわかる価値観の全体像

  • 価値観のことば208語(8つの価値観軸で100語+人生の場面別で68語+そのほか40語)
  • 理論と公的資料で整理された価値観の体系9つ(シュワルツ10・ロキーチ36・カードソート83・シュプランガー6・選択理論5・キャリアアンカー8・バリューカード15・job tag 10・JILPT 6)
  • 一覧を見ても自分の価値観が決まらない理由
  • 自分の価値観を確かめる2つの方法(二択で絞る/書いたものから見つける)
  • 208語から3語まで絞る15分のワーク(5ステップ)
  • 面接で「大切にしている価値観」を聞かれたときの答え方

価値観の一覧とは何か

価値観とは、あなたが選ぶときに使っている「ものさし」です。
心理学者シャローム・シュワルツの基本的価値理論では、状況を超えて人生の指導原理として働く、望ましい目標と定義されています。

価値観の一覧が役に立つのは、人は自分のものさしを、思い出す形でしか取り出せないからです。
「あなたの価値観は何ですか」と問われて答えられる人は少なく、「この中から選んでください」と並べられると急に選べるようになります。

そのため一覧は、正解のリストではなく思い出すための道具として使ってください。
価値観そのものの意味は価値観とは何かをまとめた記事で解説しています。

価値観の一覧 8つの価値観軸ごとの代表的なことば

価値観は数えきれないほどありますが、Rinでは大きく8つの価値観軸に整理しています。
まずは各軸の代表的なことばから見てください。ピンとくるものに、いくつでも印をつけて構いません。

この記事の208語は、五十音順や通し番号ではなく意味のまとまりごとに分類しています。
並び順に意味があると、1語にピンときたとき、同じ軸の近いことばへ視線を移すだけで絞り込みが進むからです。

分類の骨組みは、シュワルツの円環モデル(10の価値観を、意味の近い順に円に並べた整理)と対応しています。
後半の9つの体系の一覧で、この対応も確かめられます。

価値観軸 含まれる価値観のことば
成長・学び成長/学び/向上/探究/好奇心/挑戦する知性/自己研鑽
挑戦・達成達成/挑戦/目標/向上心/やり遂げる/成果/野心
貢献・役立ち貢献/役に立つ/支える/思いやり/利他/社会のため/恩返し
つながりつながり/仲間/信頼関係/協調/家族/居場所/和
安定・安心安定/安心/安全/継続/基盤/健康/穏やかさ
誠実・信頼誠実/正直/信頼/責任/約束を守る/一貫性/公正
楽しさ楽しさ/喜び/遊び心/ワクワク/笑顔/今を味わう
自由・柔軟自由/自分らしさ/柔軟/自律/変化を楽しむ/のびやかさ

価値観100語リスト 8つの価値観軸で並べた全リスト

価値観 言葉 リスト カードから選ぶ

先ほどの代表語を含めて、100語まで広げた全リストです。
眺めながら、心が少し動いたことばにどんどん印をつけてください。

数は気にしなくて大丈夫です。
この時点では、選びすぎているくらいがちょうどよい状態です。

成長・学び(13語)

成長/学び/向上/探究/好奇心/自己研鑽/知恵/気づき/改善/学び直し/理解/熟達/視野を広げる

挑戦・達成(13語)

挑戦/達成/目標/向上心/やり遂げる/成果/野心/突破/開拓/力量/前進/一番になる/スピード

貢献・役立ち(13語)

貢献/役に立つ/支える/思いやり/利他/社会のため/恩返し/育てる/分かち合う/公平/環境を守る/感謝/手を差し伸べる

つながり(13語)

つながり/仲間/信頼関係/協調/家族/居場所/和/対話/一緒にいる時間/受け入れる/チーム/縁/支え合い

安定・安心(12語)

安定/安心/安全/継続/基盤/健康/穏やかさ/見通し/備え/秩序/静けさ/変わらない日常

誠実・信頼(12語)

誠実/正直/信頼/責任/約束を守る/一貫性/公正/礼儀/筋を通す/謙虚/受け継ぐ/丁寧

楽しさ(12語)

楽しさ/喜び/遊び心/ワクワク/笑顔/今を味わう/ユーモア/好きなことをする/快適さ/美しいもの/余白/おいしいもの

自由・柔軟(12語)

自由/自分らしさ/柔軟/自律/変化を楽しむ/のびやかさ/選べること/独立/直感/型にはまらない/身軽さ/自分で決める

価値観の一覧 人生の場面ごとの68語

抽象的なことばだと選びにくい方は、こちらから入るほうが早いことがあります。
同じ「自由」でも、仕事の自由とお金の自由では中身がまるで違うからです。

気になる場面だけ読んでいただいて構いません。

仕事とキャリアの価値観(20語)

成果を出すこと/専門性/裁量があること/安定した収入/やりがい/社会的な意義/人を育てること/チームで進めること/正当に評価されること/新しいことに挑戦できること/時間の融通がきくこと/働く場所を選べること/学び続けられること/責任の大きさ/筋を通せること/落ち着いて働けること/感謝されること/仕組みをつくること/第一線でいること/次の世代に残すこと

仕事の場面にしぼった掘り下げは仕事の価値観にまとめています。

お金の価値観(12語)

安心して暮らせること/もしものための備え/自由に使えること/人のために使うこと/経験に使うこと/将来への投資/無駄をなくすこと/価格より価値で選ぶこと/自分で稼ぐ力/分かち合うこと/背伸びをしないこと/お金以外のものさしも持つこと

人間関係の価値観(14語)

信頼/本音で話せること/お互いさま/ほどよい距離/長く続くこと/許し合えること/尊重/助け合い/笑い合えること/約束を守ること/わかってもらえること/一緒に過ごす時間/気をつかわないでいられること/数より深さ

相手と食い違ったときの考え方は価値観が合わないと感じたらをどうぞ。

家族の価値観(10語)

一緒に食卓を囲むこと/安心できる場所であること/それぞれの時間も守ること/話を最後まで聞くこと/支え合うこと/思い出をつくること/受け継いでいくこと/相手の選択を尊重すること/親を大切にすること/帰れる場所があること

暮らしと健康の価値観(12語)

よく眠れること/体を動かすこと/食事を大切にすること/整った部屋/静かな時間/自然に触れること/季節を感じること/無理をしないこと/続けられるリズム/清潔であること/予定に余白があること/朝の時間

恋愛・パートナーシップの場面でことばを確かめたい方は、恋愛・カップルの価値観診断と質問リスト30で2人での使い方を紹介しています。

そのほかよく使われる価値観のことば 40語

8つの軸にも場面別にも入りきらなかったことばを、そのまま並べます。
自己分析の本や研修でよく出てくるものを集めました。

力と影響(10語)

誇り/名誉/影響力/リーダーシップ/権威/地位/実力/存在感/勝つこと/人を動かすこと

創造と表現(10語)

創造/独創/表現/美しさ/こだわり/ものづくり/アイデア/遊び心のある工夫/世界観/新しさ

秩序と規律(10語)

効率/合理性/秩序/規律/計画性/正確さ/準備/整理されていること/時間を守ること/筋道が通っていること

意志と継続(10語)

情熱/覚悟/忍耐/努力/継続/使命/天職/専門性/やりぬく力/冒険心

価値観の一覧 心理学とキャリア理論での整理

価値観 円環モデル 8つの軸

価値観のことばは無限にありますが、方向としては数えられる数に収まることが研究でわかっています。
ここでは代表的な9つの整理を、正式な項目名のまま紹介します。自分が選んだことばが、どの方向に寄っているかを確かめるのに使えます。

シュワルツの10の基本価値(1992年)

もっとも広く検証されている整理です。
80か国以上の調査で、人の価値観は次の10の方向におさまるとされています。

価値観 英語名 目指しているもの
自己決定Self-Direction独立した思考と行動。選ぶ・創る・探索する
刺激Stimulation人生における興奮・新しさ・挑戦
快楽主義Hedonism自分自身のための快さと満足
達成Achievement能力を示すことで得られる個人的な成功
権力Power社会的な地位と威信、人や資源への影響力
安全Security社会・人間関係・自分自身の安全と安定
同調Conformity人を害したり規範を破る行動をひかえること
伝統Tradition文化や信仰が伝えてきた慣習を尊重すること
博愛Benevolence身近な人たちの幸せを守り、高めること
普遍主義Universalismすべての人と自然への理解・寛容・保護

10の価値観は4つのまとまりと2つの対立でできている

10の価値観は、さらに4つの高次の価値にまとめられます。
そして、向かい合う2組は同時に強く追いかけにくい関係にあります。

  • 変化への開放性(自己決定・刺激) ⇔ 保守(安全・同調・伝統)
  • 自己高揚(達成・権力) ⇔ 自己超越(博愛・普遍主義)

快楽主義については、原典が変化への開放性と自己高揚の両方の性質を持つと述べています。
どちらか一方に決めつけない書き方が正確です。

なお、この理論は2012年に改訂され、10の価値観は19まで細分化されました。
自己決定が「思考」と「行動」に分かれ、面子(Face)と謙虚(Humility)が新しく加わっています。細かく見たいときは19、大づかみに見たいときは10や4と、目的に応じて粒度を選べる仕組みです。

ロキーチの価値調査(RVS) 36の価値観

シュワルツの理論の土台になったのが、心理学者ミルトン・ロキーチの価値調査(Rokeach Value Survey・1973年)です。
価値観を2つの種類に分けたのが特徴で、最終価値18項目+手段価値18項目=合計36項目でできています。

  • 最終価値(18項目)=人生でたどり着きたい状態。自由、幸福、達成感、家族の安全、内なる調和、知恵 など
  • 手段価値(18項目)=そこへ向かうときのふるまい方。正直、責任感、有能、勇気、寛容 など

この分け方は、自分のことばを整理するときにそのまま使えます。
たとえば「安定」はたどり着きたい状態、「誠実」はふるまい方——選んだことばがどちらの種類かを見るだけで、解像度が一段上がります。

Personal Values Card Sort 83項目(多くの価値観リストの源流)

ニューメキシコ大学のミラー教授らが公開しているカード式の一覧です(Miller, C’de Baca, Matthews, Wilbourne, 2001)。
「受容」「達成」「家族」といった83項目の価値観カードを大切な順に並べ替えて絞り込む道具で、パブリックドメイン(誰でも自由に使える形)で公開されているため、世界中のカウンセリングや研修で使われてきました。

実は、書籍やWebでよく見かける「価値観リスト80」「価値観リスト100」の多くは、この83項目の系譜にあります。
日本語で出回っている価値観一覧の、実質的な源流にあたる存在です。

シュプランガーの6つの類型

教育学者エドゥアルト・シュプランガーが示した古典的な整理で、その後オールポートらの尺度に引き継がれました。
人が何に価値を置くかを、6つの型で表します。

  • 理論型:真理を知ることに価値を置く
  • 経済型:役に立つこと、実利に価値を置く
  • 審美型:美しさや調和に価値を置く
  • 社会型:人を助けること、愛に価値を置く
  • 権力型:影響力を持つことに価値を置く
  • 宗教型:全体との一体感や意味に価値を置く

選択理論心理学の5つの基本的欲求

精神科医ウイリアム・グラッサーが提唱した整理です。
価値観というより「行動の動機」に近いのですが、自分がどこに引っぱられやすいかを知るのに役立ちます。

  • 生存:安全・健康・安定して生きること
  • 愛と所属:人とつながり、仲間でいること
  • :認められること、達成すること
  • 自由:自分で選べること
  • 楽しみ:おもしろがること、学ぶこと

シャインのキャリアアンカー 8つ

組織心理学者エドガー・シャインが示した、仕事において手放したくないものの一覧です。
転職や配置転換で迷ったときに、いちばん使いやすい整理です。

  • 専門・職能別コンピタンス:特定分野の専門性を高め続けること
  • 全般管理コンピタンス:組織全体をまとめ、責任を引き受けること
  • 自律・独立:自分のやり方とペースで進められること
  • 保障・安定:長く安心して働き続けられること
  • 起業家的創造性:新しいものを自分で立ち上げること
  • 奉仕・社会貢献:世の中をよくすることに関われること
  • 純粋な挑戦:難しい問題に挑み、乗り越えること
  • 生活様式:仕事と生活の全体のバランスが取れていること

バリューカードの15の価値観(日本マンパワー)

キャリアコンサルタント養成で知られる日本マンパワーが開発した、キャリア研修の定番カードです。
働くうえでの価値観を、次の15項目で扱います。

プライベートの時間/安全・安心感/報酬や豊かな生活/他者やチームとの協調/社会のために役立つ/他者への影響力/個性を発揮する/権威・責任/自律/秩序・完璧を目指す/冒険・リスクを恐れない/社会的評価/美的なものを追求する/多様である/身体的活動

厚生労働省 job tag の10の仕事価値観

厚生労働省の職業情報提供サイトjob tagは、職業と人の相性を見る物差しの1つに「仕事価値観」を使っています。
項目は次の10です(労働政策研究・研修機構の資料シリーズNo.287(2024年11月)で確認できます)。

達成感/自律性/社会的認知・地位/良好な対人関係/労働条件/労働安全衛生/組織的な支援体制/専門性/奉仕・社会貢献/私生活との両立

JILPTの仕事選び基準 6つ

労働政策研究・研修機構(JILPT)が開発した「仕事選び基準尺度」は、仕事を選ぶときの基準を6つに整理しています。

自己成長/社会貢献/主体的進路選択/地位/経済性/仕事と生活のバランス

項目が6つと少ないぶん、就職・転職の場面で「自分はいま、どれを基準に選ぼうとしているか」を手早く確かめる入口に向いています。

Rinの8つの価値観軸との対応

Rinの価値観軸は、シュワルツの理論を参考にしながら、日常のことばで扱えることを優先して8つに整理したものです。
対応の目安は次のとおりです。

Rinの価値観軸 近いシュワルツの価値観
成長・学び自己決定(思考)・刺激
挑戦・達成達成・刺激
貢献・役立ち博愛・普遍主義
つながり博愛
安定・安心安全
誠実・信頼同調・伝統
楽しさ快楽主義
自由・柔軟自己決定(行動)

8つの軸の組み合わせでできる型は価値観16タイプの一覧にまとめてあります。

で、自分の価値観はどれなのか

ここまでで208語と、9つの体系の一覧を見ていただきました。
そして、たぶんいま、こう思っています。

「言葉はわかった。でも、自分のはどれなんだろう」

これは普通の反応です。
一覧を眺めるだけでは、自分の価値観は決まりません。理由は2つあります。

理由1 全部が大事に見えるから

一覧に並んでいることばは、どれも良いことばです。
誠実も、成長も、自由も、家族も、外から見れば全部大切に見えます。

けれど価値観は、何を選ぶかではなく、何を後回しにできるかで決まります。
並べて見るだけでは、この「後回しにできる側」が出てきません。

理由2 自分の選び方を、外から見る機会がないから

人は毎日、何十回も選んでいます。
ただ、その選び方を後から眺める機会がほとんどありません。

コーチングの現場で「自分がどうしたいのか分からない」という相談がいちばん多いのは、能力の問題ではなく記録が残っていないからです。
思い出そうとしても、材料が手元にないのです。

自分の価値観を確かめる2つの方法

ここから先は、確かめ方の話です。
やり方は大きく2つあり、向いている場面が違います。

二択で絞る 書いたものから見つける
かかる時間約2分1日1行を、数週間
わかること今日の断面。いま強く出ている軸動きにくい軸。ふだんの自分
向いている場面とりあえず入口がほしいとき転職や進路など、大きな選択の前
弱いところその日の気分で結果が動くすぐには答えが出ない

方法1 二択で絞る

価値観 2択 で選ぶ

一覧から選ぶのが苦手な方には、二択が向いています。
選択肢が2つだけだと考える余地が減り、ふだんの自分が先に手を出すからです。

紙の上でやるなら、こんな二択を自分に出してみてください。
正解を探さず、0.5秒で選ぶのがコツです。

  • 新しいやり方を試す / いつものやり方で確実に終える
  • 人に頼る / 自分でやりきる
  • 予定を先に埋める / 空けておく
  • 正しさを通す / 場をおさめる
  • 仕事を増やして伸びる / いまの量を守って続ける

10回ほど続けると、選んだ側に同じ色が出てきます。
その色が、いまのあなたの価値観軸です。

この形を12問にまとめたものを、無料で公開しています
このページの下にある二択12問のチェック、または価値観軸チェックからどうぞ。登録は不要で、答えはブラウザの外に出ません。

方法2 書いたものから見つける

価値観を知る 毎日ひとこと書く

二択が「今日の断面」なら、こちらはふだんの自分を映す方法です。
その日にあったことを、ひとことだけ書き残していきます。

やることは1行だけです。
うれしかったこと、ムッとしたこと、迷ったこと。どれでも構いません。

これを数週間続けると、同じことばが繰り返し出てきます。
くり返し出てくるものが、あなたの価値観です。思い出すのではなく、記録から見つける形になります。

手書きのノートでもできます。
アプリ「自分と話すノート」を使うと、書いた内容から8軸のマップが自動で育っていくので、自分で数える手間がありません。

価値観208語から3語に絞るワーク 所要15分

リストを眺めただけでは、価値観は自分のものになりません。
絞る過程で迷うことそのものが、あなたの優先順位を教えてくれます

紙とペン、またはスマートフォンのメモを用意して、次の5ステップを順に進めてください。

ステップ1 ピンときたことばに全部印をつける(3分)

考え込まず、直感で進めます。
20語から30語に印がつくのが普通です。少なすぎると感じたら、「これがない人生はさみしい」と思うものを足してください。

ステップ2 10語まで減らす(4分)

ここは「良いことば」を削る作業になります。
判断基準は立派かどうかではなく、自分が実際にそう動いてきたかです。憧れているだけのことばは、いったん外します。

ステップ3 手放したらどう感じるかで5語に絞る(4分)

10語を1つずつ取り上げ、これが一切ない1年間を過ごしたら自分はどう感じるかを想像します。
「まあ、なんとかなる」と思えたものから外していきます。胸がざわつくものが残ります。

ステップ4 過去の決断で検算して3語にする(3分)

これまでの大きめの選択を3つ思い出します。
進学、就職、転職、引っ越し、続けたこと、やめたこと——そのとき自分が優先したのはどのことばだったかを当てはめます。

残した5語のうち、実際の選択に何度も顔を出したものが本命です。
ここで3語まで絞ります。

ステップ5 1文にして見えるところに置く(1分)

「私は◯◯・◯◯・◯◯を大切にしている」と1文で書きます。
スマートフォンの待受やメモアプリの先頭など、毎日目に入る場所に置いてください。

ここまでやって、はじめて日々の選択に効きはじめます。

絞れないときの対処

  • どれも同じくらい大切に見える:「今年1年」と期間を区切ると決めやすくなります。価値観は一生ものではなく、いまの優先順位です。
  • 選んだ3語がしっくりこない:立派なことばを選んでいる可能性があります。ステップ4の「過去の決断」からもう一度たどってください。他人からの評価を基準に選んでいないかは、自分軸とはで確認できます。
  • そもそも心が動かない:疲れているサインかもしれません。日を改めるか、価値観の見つけ方の質問から始めてみてください。ことばが1つも浮かばない場合は自分の価値観がわからない人へもどうぞ。

面接で大切にしている価値観を聞かれたら

就職や転職の面接では、価値観そのものよりその価値観がどこで育ったかが見られています。
ことばだけを答えると、どうしても薄く聞こえてしまいます。

そもそもなぜ聞かれるのかというと、スキルは入社後に伸ばせても、大切にしているものの向きは簡単には変わらないからです。
だから面接する側は、答えのことばそのものより、環境と向きが合っているか・自分の選び方を自分でわかっているかを見ています。

おすすめは、次の3つを1セットで話す形です。

  • ことば=一覧から選んだ1語(欲張らず1つに絞る)
  • 場面=そのことばが生まれた具体的な出来事を1つ
  • いま=その価値観を、これからどこで使いたいか

たとえば「誠実」を選ぶなら、誠実だと言うのではなく、不利になるとわかっていて先に報告した場面を話します。
選んだ理由が行動で示されると、ことばに重みが出ます。

1語に絞るのが不安なときは、上のワークのステップ4を先にやってください。
過去の決断から選んだことばは、必ずエピソードとセットになっています。

そしてこれは、就職活動だけの話ではありません。
転職で求人を絞るときも、いまの仕事を続けるかを決めるときも、使う物差しは同じです。
ことば・場面・いまの3点が言えるなら、キャリアのどの場面でも自分の選択を説明できます。

一覧から自分の価値観を見つける流れ

ここまでの内容を、短くまとめます。
迷ったらこの順に戻ってきてください。

  • まず眺める=100語と場面別68語から、心が動いたものに全部印をつける
  • 次に減らす=実際に自分がそう動いてきたかで10語へ
  • 手放して確かめる=これがない1年を想像して5語へ
  • 過去で検算する=これまでの決断に顔を出したもので3語へ
  • 1文にして置く=毎日目に入る場所に

正解はありません。
いまの自分にとっての優先順位が見えれば十分です。

価値観のことばが1つも浮かばないとき

一覧を見ても何も動かない日があります。
これは価値観がないのではなく、ことばを取り出す元気が足りていないだけであることがほとんどです。

そういう日は、選ぶのをやめて次のどれかに切り替えてください。

  • 最近ムッとした場面を1つ思い出す=怒りは、大切なものが踏まれた合図です。踏まれた側にことばがあります
  • お金と時間の使い道を見る=先月の支出とカレンダーには、口で言うより正直な優先順位が出ています
  • やめたことを思い出す=続かなかったものは、あなたの価値観に合っていなかった可能性があります

それでも進まないときは、日を改めるほうが結果的に早いです。
価値観は逃げません。

価値観の一覧に関するよくある質問

価値観はいくつ選んでもいいですか

選ぶ段階ではいくつでも構いません。
ただし、使う段階では3つまでにしてください。数が多いほど、迷ったときの判断に使えなくなります。

選んだ価値観があとで変わってもいいですか

変わって差し支えありません。
仕事が変わったとき、家族が増えたとき、体調が変わったときに、優先順位は静かに動きます。半年後にもう一度選び直すと、変化そのものが情報になります。

価値観と強みは何が違いますか

強みは「どうやるか」、価値観は「どこへ向かうか」です。
くわしくは価値観と強みの違いで解説しています。

価値観の一覧は何語くらい見ればいいですか

最初は多いほうがよいです。
少ない一覧だと、自分にいちばん近いことばが載っていない可能性があるからです。

このページでは208語を載せています。
全部に目を通したあと、印をつけた中から3語まで絞る、という順番で進めてください。

一覧を見ても、自分の価値観が決まりません

それが普通です。
一覧は思い出すための道具であって、決めるための道具ではありません。

決めるときは、二択12問のチェックで今日の断面を見るか、毎日ひとこと書き残してくり返し出てくることばを探す方法をお使いください。

家族や同僚と一緒にやってもいいですか

おすすめです。
お互いが選んだ3語を見せ合うと、意見の食い違いが「人柄の話」ではなく「優先順位の違い」として話せるようになります。話す場をつくるなら1on1シートメーカーも使えます。

選んだことばを日常でどう使いますか

迷ったときに「この選択は、選んだ3語に沿っているか」と問うだけで十分です。
毎回考える必要はありません。判断に詰まったときの物差しとして置いておくものです。

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