ディベートのお題 恋愛を題材にした20例と15分の進行表

ディベートのお題 恋愛を題材にした20例と15分の進行表のイメージ

恋愛ディベートのお題は、20例から「週末の外出先を交代で決めるべきだ」など、行動や仕組みを1つ比べられる題を選びます。架空の2人と共通前提を置き、肯定役・否定役・観察者の3役で15分の短い練習を行います。担当側は本人の恋愛観を示さず、実際の不満や過去の経験を話す必要はありません。

以下では、お題の候補と共通前提、立論・質疑・反駁の進行表、架空の完成例を紹介します。観察者の記録と自分用の振り返りは分けます。この15分の配分はRinの簡易練習案で、公式大会の規則ではありません。

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目次

恋愛ディベートと二択の会話を分ける

二択とディベートの違い:二択:自分が選んだ側を話す、ディベート:担当側の理由を組む、観察者:両側の説明を比較する、担当側と本人の恋愛観を分ける

「休日は家か外か」と本人の好みを答える二択では、選んだ理由を話すことが中心です。
ディベートでは、本人の好みにかかわらず肯定側か否定側を担当し、共通の命題について両側の理由を比べます。

全国教室ディベート連盟のディベートとはでは、ある論題について肯定側と否定側に分かれて議論し、第三者が判定する競技として説明されています。
全日本ディベート連盟のディベートについても、特定の論題について肯定と否定に分かれ、一定のルールの下で議論するものと説明しています。

本記事の15分練習は、これらの大会規則や公式の時間配分ではありません。
立場を分けて根拠を比べる基本を、身近な集まりで短く練習するためのRinの提案です。

好みを話す二択 本記事の短いディベート
自分が選びたい側を話す 担当する側を割り当てる
自分の経験や好みを理由にできる 共通前提の中で理由を組み立てる
相手と結論が違ってもよい 相手の主張への質問と反駁を行う
第三者の比較はなくてもよい 観察者が論点のつながりを記録する

担当した立場は、本人の恋愛観や性格を示すものではありません。
勝つために恋人を説得する場でも、相手の本音を当てる場でもないと最初に共有します。

恋愛ディベートのお題を選び共通前提を決める

始める前に条件をそろえる:架空の2人と場面を決める、時間・予算・既存の合意をそろえる、行動や仕組みを1文の命題にする、肯定・否定の両側に理由を置く、実際の不満や経験は扱わない

お題は、参加者の実際の揉め事ではなく、架空の2人が取る行動や仕組みを1文にします。
「連絡は多い方がよい」のような広い表現より、「交際中の2人は、忙しい日も就寝前に1回連絡するべきだ」のように場面と行動を揃えます。

次の順序で選ぶと、本人の告白を求めずに両側の理由を考えやすくなります。

  1. 参加者の関係と、話せる範囲を確認する。
  2. 連絡、外出、時間、将来などの場面を1つ選ぶ。
  3. 「架空の2人は__するべきだ」と命題を1つ書く。
  4. 交際期間、使える時間、予算など必要な共通条件を置く。
  5. 肯定と否定の両側に異なる理由を1つ以上書けるか確かめる。
  6. 分からない事実を、都合のよい想像で補っていないか確認する。

共通前提には、両側が同じように使う条件だけを書きます。
片方だけに有利な性格や過去の失敗を後から足しません。

項目 空欄
架空の2人 交際__か月のAさんとBさん
今回の場面 ____を決める場面
使える時間 ____
使える予算 ____
すでに合意していること ____
今回は扱わないこと 実際の参加者の交際経験、性格診断、____
命題 架空の2人は____するべきだ

学生や初対面の集まりでは、外出先、連絡の時間、贈り物の決め方など軽い題材から選びます。
浮気、暴力、借金などの告白を求める題や、子どもや家族の予定を答えないと進められない題は避けます。

カップルで行う場合も、現在の揉め事をそのまま採用しません。
架空の人物と条件に置き換え、途中で苦しくなった人が理由を説明せずに抜けられるようにします。

恋愛を題材にした自作ディベートお題20例

恋愛ディベートのお題20例を4群に分ける図

以下の20題は本記事のために作った例です。
そのまま全題を実施する一覧ではなく、参加者と場面に合う1題を選ぶ候補です。

連絡の取り方

No. 命題 共通条件 肯定側の論点 否定側の論点
1 忙しい日も就寝前に1回連絡するべきだ 2人とも日中は予定があり、夜に短文を送れる 状況を共有する区切りになる 義務にせず休む時間を優先できる
2 返信できない時間帯を先に伝えるべきだ 翌日の予定は前夜に分かっている 待つ側が予定を組みやすい 予定変更のたびに説明する負担が増える
3 相談は文字より通話で行うべきだ 10分の通話時間を確保できる 声で意図を確かめやすい 文字なら考えて整理して返せる
4 連絡の頻度を月に1回見直すべきだ 交際中の架空の2人が同じ予定表を見る 生活の変化を定期的に確認できる 必要になった時だけ相談すればよい
5 急ぎの連絡には共通の印を付けるべきだ 通常連絡と急ぎの連絡を同じ手段で送る 優先順位を見分けやすい 印の判断が新たな負担になる

デートと記念日の決め方

No. 命題 共通条件 肯定側の論点 否定側の論点
6 週末の外出先は交代で決めるべきだ 月に2回、同じ予算で外出する 決める担当が偏りにくい 得意な人が候補を出す方が進めやすい
7 記念日は当日より都合の合う日に祝うべきだ 当日は2人とも帰宅が遅い 落ち着いて一緒に過ごせる 日付そのものを大切にしたい考えもある
8 外出前に予算の上限を決めるべきだ 費用は各自が自分の分を払う 選べる店や活動を揃えやすい 金額より当日の選択肢を残せる
9 毎回1つは新しい場所を候補に入れるべきだ 行き慣れた場所も候補にできる 新しい体験を共有できる 慣れた場所なら負担を減らせる
10 雨の日の代替案を前日までに決めるべきだ 屋外の予定で降雨の可能性がある 当日の相談時間を短くできる 天候を見てから柔軟に決められる

友人と仕事と自分の時間

No. 命題 共通条件 肯定側の論点 否定側の論点
11 友人との先約はデートより優先するべきだ どちらも同じ日の変更可能な予定 先にした約束を守れる 予定の内容や必要性も比べるべきだ
12 週に1日は別々に過ごす日を決めるべきだ 2人とも週末に休みがある 自分の時間を予定として確保できる 日を固定せず毎週相談する方が合う
13 繁忙期は会う回数より短い近況共有を優先するべきだ 1か月だけ仕事や学業が忙しい 限られた時間でつながりを保てる 少ない回数でも直接会う時間を守れる
14 共通の友人との予定は2人で返事を決めるべきだ 2人宛てに同じ誘いが届いた 片方だけで決めず条件を確認できる 各自が自分の参加だけ決めれば早い
15 1人で休みたい日は理由を詳しく説明しなくてよい 別日の予定はすでに決まっている 休むための私的な範囲を保てる 短い理由があれば誤解を減らせる

将来を話す段取り

No. 命題 共通条件 肯定側の論点 否定側の論点
16 半年後の予定を月に1回話すべきだ 進学や転勤はまだ決まっていない 変化の可能性を早めに共有できる 未確定の話を定例化すると負担になる
17 旅行は行き先より使える日数を先に決めるべきだ 同じ予算内で候補を探す 移動を含む現実的な候補を絞れる 行きたい場所から必要日数を考えられる
18 大きな買い物の相談は候補を1つに絞る前に行うべきだ 共有して使う物を同じ予算から買う 比較の段階から条件を揃えられる 調べた人が候補を絞る方が時間を減らせる
19 住む場所の話は通勤時間を共通の基準にするべきだ 2人の勤務先は異なり、引っ越しは未決定 毎日の移動負担を比較しやすい 家賃や周辺環境も同じ重さで扱う必要がある
20 将来の話は結論より次に確認する期限を決めるべきだ 今は必要な情報が揃っていない 未確定のままでも次の行動を決められる 結論を出さず話を先延ばしにする可能性がある

どの題も、1題につき判断する行動や仕組みを1つに絞り、同じ条件で肯定と否定の両側の理由を考えます。
参加者が理解できない条件や答えにくい内容があれば、別の題へ替えます。

3役で15分のディベート練習を進める

3役で15分の練習を進める:命題と共通前提の確認:2分、肯定役・否定役の準備:3分、立論・質疑・反駁:各1分×6、観察者が両側を比較:2分、各自の私的な振り返り:2分

基本は肯定役、否定役、観察者の3役です。
観察者は司会とタイマーを兼ね、発言の順序と共通前提に加え、主張と理由がつながっているかを記録します。

次の進行は合計15分です。

順番 時間 行うこと
1 2分 全員で命題と共通前提を確認する
2 3分 肯定役と否定役がそれぞれ準備し、観察者は記録欄を用意する
3 1分 肯定役が立論する
4 1分 否定役が肯定役へ質疑する
5 1分 否定役が立論する
6 1分 肯定役が否定役へ質疑する
7 1分 否定役が反駁する
8 1分 肯定役が反駁する
9 2分 観察者が両側を比較して伝える
10 2分 各自が自分用の振り返りを書く
合計 15分 条件確認から個人の振り返りまで

立論では、担当側の主張、理由、その理由が成り立つ条件をつなげます。
今思い付いた統計や研究を、確認済みの事実のように使いません。

質疑は、相手の言葉の意味、前提、理由を確かめる時間です。
新しい立論を長く話したり、発言者の経験を問いただしたりしません。

反駁は、質疑で確認した相手の論点へ答える時間です。
最初の立論をそのまま読み直さず、「相手の理由のどこに答えるか」を先に示します。

1人で行う場合は、肯定と否定の下書きを作る練習までにします。
第三者による比較がないため、試合や審査を行ったとは表現しません。

2人の場合は、立場を分けて質疑と反駁まで行えますが、観察者による勝敗は付けません。
表の9にある2分を各自で前提や質疑を確認する時間に置き換え、表の10の振り返りまで含めて15分にします。
3人以上なら、観察者を置き、人数が増えたときは各役の発言者を1人に決めます。

オンラインでは、全員が同じ命題と前提表を見られるようにします。
観察者がタイマーと発言順を示し、音声が重なったら止めて、どちらが先に話すかを案内します。

立論と質疑と反駁を空欄表へ書く

事実と仮定を分けて記録:確認した事実:担当・時間・命題、架空の仮定:交際条件・予算・予定、分からないこと:未確認の情報、主張と理由→質問と答え→反駁、観察者の比較と私的な振り返り

準備と実施の内容を、次の1枚へまとめます。
事実と仮定を分ける欄を作ると、架空の条件を現実の情報のように扱うことを防げます。

記入欄 空欄
命題 架空の2人は____するべきだ
共通前提 2人は____。
使える時間は____。
予算は____
担当側 肯定・否定
主張 私たちの側は____と主張する
理由 なぜなら____だから
練習手続で確認した事実 担当は____。
制限時間は____。
選んだ命題は____
架空の仮定 架空の2人の交際条件は____。
予算は____。
予定は____
分からないこと ____は確認できていない
相手へ確かめる質問 「____」とは、____という意味か
質疑への答え ____という条件で考えている
相手の答えを受けた反駁 相手は____と述べたが、共通前提の____から考えると____
観察者の比較 両側が共通していた点は____。
違いは____
残った確認 判断するには____を確認する必要がある
私的な振り返り 自分が引っ掛かった前提は____

「練習手続で確認した事実」には、全員で決めた担当、制限時間、選んだ命題を書きます。
「架空の仮定」には、架空の2人の交際条件、予算、予定など、練習のために置いた条件を書きます。

検索で見た数字や、誰かが言った研究名を覚えているだけなら、確認できる事実へ入れません。
必要なら「分からないこと」に移し、出典を確かめるまで結論の根拠にしないようにします。

週末の外出先を題材にディベートの架空完成例を書く

週末の外出先を交代で決める架空ディベート完成例の図

以下は、進め方を説明するために作った架空の練習例です。
実在するカップルの会話、参加者の実績、恋愛や婚活の成功例ではありません。

共通前提

項目 架空の記入内容
命題 交際中の架空の2人は、週末の外出先を交代で決めるべきだ
2人の条件 交際6か月で、月に2回外出する
時間と予算 1回4時間以内で、各自が使う上限は同じ
すでに合意したこと 外出しない週があってもよい
「決める」の意味 担当者が候補を2つ出し、2人で1つを選ぶ
分からないこと 2人が候補探しを得意とするかは確認できていない

肯定役の立論と否定役の質疑

肯定役の立論
外出先は交代で決めるべきです。
決定する回数を交互にすれば、一方だけが候補を探し続ける状態を避けられるからです。
今回は月に2回、同じ時間と予算で外出するという前提があります。

否定役の質疑
担当者が候補を2つ出し、最終的には2人で1つを選ぶという前提ですか。

肯定役の答え
はい。
共通前提に書いた意味で考えています。

否定役の立論と肯定役の質疑

否定役の立論
外出先を交代で決める必要はありません。
候補を探しやすい人が主に提案し、もう1人が時間と予算を確認する方が、役割を得意なことに合わせられるからです。

肯定役の質疑
どちらが候補探しを得意かは、今回の前提で確認できていますか。

否定役の答え
確認できていません。
そのため、得意な人がいる場合という条件を付けた提案です。

両側の反駁

否定役の反駁
肯定役は、交代すれば負担の偏りを避けられると述べました。
しかし、担当者も候補を2つ探すため、探すことが苦手な場合は回数が同じでも負担が同じとは限りません。
先に候補探しに使える時間を確認する必要があります。

肯定役の反駁
否定役は、得意な人が主に提案すると述べました。
しかし、誰が得意かは今回確認できていません。
まず交代で1回ずつ担当し、その後に負担を比べる方が、役割を決める材料を得られます。

前提は途中で変更していません。
両側とも相手の回答を受けて反駁し、確認できていない「得意さ」を事実として断定していません。

観察者の記録

観察項目 架空の記録
共通前提 両側とも月2回、4時間以内、同じ上限予算を使った
理由とのつながり 肯定側は負担の偏り、否定側は得意さに応じた役割を理由にした
質疑への回答 肯定側は共通前提にある「決める」の意味を確認した。
否定側は得意さが未確認だと認めた
反駁 両側とも相手の理由へ答えた
残った確認 候補探しに使える時間と、担当後の負担感

人数やオンラインで迷う点を確認する

迷ったら進行条件を見直す:本音と違う:役割として話す、理由が出ない:お題・前提を見直す、感情的になる:止める・替える、2人:観察者の比較や勝敗は付けない、1人:両側の下書きと質問まで、オンライン:順番と前提表を確認

自分の本音と担当側が違うとき

担当側の主張は、本人の価値観ではありません。
最初に「役割として話す」と確認し、自分の本音の説明を求めません。

どちらの側にも理由が浮かばないとき

参加者の知識不足と決めず、お題か共通前提を見直します。
肯定か否定の一方だけが極端に不利なら、条件を中立に直すか別のお題を選びます。

感情的になったとき

観察者がタイマーを止め、架空の人物について話しているかを確認します。
実在する相手への非難、罵倒、過去の告白に移った場合は、その題を続けず別の軽い題へ替えるか練習を終えます。

2人しかいないとき

肯定役と否定役で進め、観察者による比較と勝敗は付けません。
終了後に、共通前提を守れたかと相手の問いへ答えたかを各自で確認します。

1人で練習するとき

同じ命題について肯定と否定の立論を1本ずつ書き、互いに確かめたい質問を1つ置きます。
第三者比較がないため、勝敗や試合結果としては扱いません。

オンラインで声が重なったとき

観察者が発言を止め、順番と残り時間を案内します。
全員が同じ前提表を見ているかを確認してから再開します。

実際の統計を使いたいとき

出典、対象、調査時期、質問文を確認できる資料だけを使います。
確認できなければ「調査があるらしい」と補わず、今回の仮定または未確認として分けます。

ディベートの観察メモと個人の振り返りを分ける

第三者の観察メモと本人の私的な振り返りを分ける図

観察者は、声の大きさ、多数派、話し手の人柄で比べません。
同じ前提を守ったか、理由が主張につながったか、問いに答えたか、まだ確かめる事実が何かを記録します。

観察すること 肯定側 否定側
共通前提を守った箇所 ____ ____
主張と理由がつながった箇所 ____ ____
質疑へ答えた箇所 ____ ____
相手の論点へ反駁した箇所 ____ ____
事実と仮定を分けた箇所 ____ ____
まだ確かめる事実 ____ ____

観察結果は、参加者の性格や恋愛の適性を評価する記録ではありません。
今回は役割から理由を組み立てる練習なので、勝敗の判定を必須にしません。

自分用の振り返りには、担当側の出来を採点するより、自分がどの前提で引っ掛かったかを書きます。
他の参加者が話した私的な内容は、本人の許可なく写しません。

自分用の欄 記入すること
気づいた前提 当たり前だと思っていた条件
迷った理由 事実不足か、優先順位の違いか
次に確かめること 出典、条件、相手の言葉の意味
実生活と分けること 役割として述べた主張

「自分と話すノート」は、プロコーチが設計した悩み相談専用AIです。ノート、価値観マップ、AIコーチとの対話を使って、自分の考えや気持ちを整理できます。
基本無料でアプリ内課金がある「自分と話すノート」の公式案内で、現在の内容を確認できます。

練習の採点とは分けて、自分が気づいた前提や引っ掛かりを私的に残したい方は、自分と話すノートを始めるから進めます。

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