1on1で使える質問例50選【場面別テンプレート】

この記事の監修・執筆:鶴田 洋(株式会社Rin 代表)
ギャラップ認定クリフトンストレングスコーチ(2025年取得・Gallup公式プロフィール)。東証プライム企業で管理職・マネジメントを経験し、営業実績で全店1位を複数回達成。これまでに500回以上のコーチングセッションを実施しています。

「1on1で何を聞けばいいかわからない」「毎回同じ質問になってネタが尽きる」——多くのマネージャーが抱える悩みです。本記事では、場面別にそのまま使える1on1の質問例を50個テンプレートとしてまとめました。目的の整理から質問の作り方、使い方のコツまで、現場で今日から使える形で解説します。

1on1の質問を考える前に——目的を決める
目次
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1on1の質問を考える前に——目的を決める

1on1の質問を考える前に——目的を決める

良い質問は、良い目的から生まれます。1on1は上司の報告会ではなく、部下のための時間です。今日の1on1は「振り返りを深めたいのか」「キャリアを一緒に描きたいのか」「コンディションを確認したいのか」——まず目的を1つに絞ると、質問が自然と定まります。

1on1は今や国内企業の約7割(3,000名以上の企業では75.6%)が導入する定番の仕組みです(リクルートマネジメントソリューションズ調査)。導入が進むほど、「時間は取っているが話す内容が慣例化している」という悩みも増えています。

質問を考える前の心構えや事前準備は、1on1前にマネージャーが準備すべきことでも解説しています。

良い質問の作り方

  • オープンクエスチョンで聞く(「はい/いいえ」で終わらない問い)
  • 過去の事実から入り、感情、そして未来の行動へと深める
  • 「できていないこと」より強みが活きた場面から入ると本音が出やすい

場面別 1on1の質問例50選

場面別 1on1の質問例50選

1. オープニング(場をひらく)10問

  1. 最近、調子はどう?
  2. 今日はどんなことを話せたら有意義?
  3. 最近、仕事以外で楽しかったことは?
  4. いま頭の中で一番大きく占めていることは?
  5. 前回からの一番の変化は?
  6. 今週、力を入れていたことは?
  7. 困っていることを1つ挙げるなら?
  8. 今日は何割くらいのエネルギーで来てる?
  9. 話しておきたいテーマはある?
  10. 私から先に共有しておくべきことはある?

2. 振り返り(経験から学ぶ)10問

  1. 最近、手応えを感じた瞬間は?
  2. それがうまくいったのは、あなたの何が効いたと思う?
  3. 逆に、思うようにいかなかったことは?
  4. もう一度やるなら、どこを変える?
  5. その経験から学んだことは?
  6. 今、一番モヤモヤしていることは?
  7. 誰かの助けが役立った場面はあった?
  8. 自分でも意外だった気づきは?
  9. 周りからの反応で印象に残ったことは?
  10. この振り返りで一番大事だと感じたのは?

3. 未来・目標(次の一歩を引き出す)10問

  1. 次に挑戦したいことは?
  2. その目標に近づくために、今週できる一歩は?
  3. 達成できたら、どんな状態になっている?
  4. 障害になりそうなことは?
  5. 私(上司)にできるサポートは?
  6. 必要なリソースや権限はある?
  7. いつまでに、何を、どこまでやる?
  8. うまくいったと判断する基準は?
  9. 誰を巻き込むと進みやすい?
  10. 次回までに試してみたい小さな実験は?

4. キャリア(中長期を描く)10問

  1. 3年後、どんな自分になっていたい?
  2. どんな仕事をしている時が一番充実する?
  3. 伸ばしたいスキルや経験は?
  4. 逆に、あまりやりたくない領域は?
  5. ロールモデルにしたい人はいる?
  6. 今の役割で物足りないところは?
  7. 挑戦してみたい役割やプロジェクトは?
  8. 会社に期待することは?
  9. 働く上で大切にしたい価値観は?
  10. そのキャリアに、今の仕事はどうつながっている?

5. コンディション・関係性(状態を確認する)10問

  1. 最近、無理しすぎていない?
  2. 睡眠や休息はとれている?
  3. チームの中で話しやすい相手はいる?
  4. 言いづらくて溜めていることはない?
  5. 今の業務量は適切?多い/少ない?
  6. 私との関わり方で、変えてほしいことはある?
  7. 安心して意見を言えていると感じる?
  8. 最近、感謝を伝えたい相手はいる?
  9. 自分のことをちゃんと見てもらえている感覚はある?
  10. 今日話してみて、少し軽くなった?

質問を活かす使い方のコツ

質問を活かす使い方のコツ
  • 部下が8割話す:質問したら、答えを待つ。沈黙を怖がらない
  • 掘り下げる:1つの答えに「それはどうして?」「もう少し詳しく」と重ねる
  • 承認を挟む:強みが見えた場面は、その場で名指しで認める
  • 記録して次につなぐ:話した内容を残し、次回の冒頭で触れる

Gallupの調査では、過去1週間に「意味のあるフィードバック」を受けたと答えた従業員の80%が高いエンゲージメントを示しています(Gallup調査)。質問を投げるだけでなく、承認や気づきを言葉で返すところまでが1on1の価値を左右します。承認や指摘の伝え方はフィードバックのコツでくわしく解説しています。

相手の状態別|どの質問を選ぶかの早見表

50問を毎回すべて使うわけではありません。相手の状態に合わせて2〜3問を選ぶのが、うまくいく1on1の共通点です。

相手の状態 選ぶ質問カテゴリ 避けたい質問
疲れている・元気がない オープニング/コンディション 目標達成の詰め・キャリアの長期計画
口数が少ない・警戒している オープニング(答えやすい事実確認から) 「何か困ってる?」など漠然とした問い
課題にぶつかっている 振り返り/未来・目標 原因追及型の「なぜできなかった?」
順調・成果が出ている 振り返り(再現性を言語化)/キャリア 確認だけで終わる報告チェック
今後を迷っている キャリア/未来・目標 その場で結論を出させる二択

早見表の背景にある関係づくりの視点は1on1で築く上司と部下の関係性、キャリアの選択軸になる価値観については仕事における価値観もあわせてご覧ください。

やってしまいがちなNG質問と、言い換え例

  • ❌「なぜできなかったの?」→ ⭕「どこで引っかかりましたか?」(人ではなく状況に焦点)
  • ❌「何か困ってることある?」→ ⭕「いま、いちばん時間を取られていることは?」(答えやすい事実から)
  • ❌「やる気ある?」→ ⭕「どんな仕事だと時間を忘れて取り組めますか?」(意欲でなく条件を聞く)
  • ❌「で、どうするの?」→ ⭕「次の一歩を決めるとしたら、何からがよさそうですか?」(詰めずに選ばせる)

質問そのものより、相手が答えを選べる余地を残すことが大切です。

【無料】質問選びに迷ったら「1on1シートメーカー」

その日の状況に合う質問を毎回選ぶのが大変なときは、無料ツールの1on1シートメーカーが使えます。会員登録もメールアドレスも不要で、5つ選ぶだけ(相手の状態・話す目的・取れる時間・実施頻度・相手が大切にしていること)で、質問の順序・時間配分・注意点・締め方まで入った台本ができます。コピーするか、印刷・PDF化してそのまま面談に持ち込めます。

1on1シートメーカーを無料で使う/シート項目のテンプレートは1on1シートテンプレートもご覧ください。

よくある質問(1on1の質問)

Q. 1回の1on1で何問くらい聞けばいいですか?
A. 30分なら2〜3問が目安です。数を聞くより、1つの答えを掘り下げるほうが対話は深まります。

Q. 毎回同じ質問でもいいですか?
A. 構いません。むしろ「今週どうでしたか」のような定点の問いは、変化に気づきやすくなります。

Q. 質問しても「特にないです」と返されます。
A. 抽象度が高い可能性があります。期間を区切る(この1週間で)、対象を絞る(あの案件で)と答えやすくなります。詳しくは部下が話さない時の対処法をご覧ください。

Q. 評価面談と何が違いますか?
A. 評価は会社が判断する場、1on1は部下のための時間です。目的が混ざると本音が出にくくなるため、分けて実施することをおすすめします。

質問の引き出しを、AIコーチで切らさない

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とはいえ、毎回その人に合った問いを考え続けるのは負担が大きいものです。Rin AIコーチは、社員一人ひとりに専属のAIコーチをつけ、強み診断にもとづいた問いかけを毎日届けます。1on1と1on1の“あいだ”を毎日の対話で埋め、面談時に話すテーマも自然とたまっていきます。

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