バランスホイールの作り方と8つの項目 テンプレートと記入例

バランスホイールで今の満足度と理由、望む状態の条件、今週試す行動を分ける3つの視点

バランスホイールは、生活を分野ごとに分け、今の満足度と望む状態を1枚に整理するワークです。円と項目を用意し、現状と理由、望む状態と理由を書き、全体を見渡します。すべてを10点にする必要はありません。

紙とペンで始められます。この記事では、作り方の5手順、自分用に変えられる8項目、保存・印刷できる空欄テンプレート、説明用の架空例を紹介します。最後に、今週試す行動を1つ選びましょう。

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目次

バランスホイールとは人生を1枚で見渡すワーク

バランスホイールで今の満足度と理由、望む状態の条件、今週試す行動を分ける3つの視点

バランスホイールとは、生活を仕事、健康、人間関係など複数の分野に分け、円の中に並べて見渡すワークです。「人生の輪」「ライフホイール」と呼ばれることもあります。一般的には、円をいくつかの扇形に分け、中心を0、外周を10として、各分野の現在の満足度を記します。

円に線を引く目的は、きれいな輪を完成させることではありません。頭の中で混ざっていた気がかりを分け、「どの分野を大切にしたいのか」「何が変わると少し満足できそうか」を考える入口にすることです。現状と理想を記し、行動につなげる基本的な使い方は、ZaPASSのバランスホイールの解説でも紹介されています。

点数は能力の高さ、人としての価値、人生の成功度を表しません。健康状態を診断するものでもありません。同じ状況でも、本人が何を望んでいるかによって点数は変わります。7点なら合格、3点なら失敗という基準もありません。

満足度を点数にする代わりに、分野ごとの「望むゴール」を文章で書く使い方もあります。エフィカシージャパンの実践説明には、複数の領域にゴールを書く形式が示されています。満足度の採点は便利な方法の1つですが、それだけがコーチングや目標設定の唯一の正解ではありません。

過去の出来事と感情の動きを時間軸で振り返りたい場合は、ライフラインチャートの作り方が向いています。バランスホイールは「今の生活を分野ごとに横並びで見る」ときに使いやすい方法です。

バランスホイールの8つの項目と自分用の選び方

仕事・キャリア、お金・経済、健康・休息、家族・パートナー、友人・人間関係、学び・成長、趣味・余暇、住まい・生活環境という基本8項目

初めて作る場合は、次の8項目から始めると生活全体を見渡しやすくなります。表の問いに正解はありません。自分にとっての満足を考えるためのきっかけとして使ってください。

項目 考えるための問い
仕事・キャリア 今の役割や働き方に、どの程度納得しているか。今後どのように働きたいか
お金・経済 収入や支出の額だけでなく、お金の使い方や備えにどの程度安心しているか
健康・休息 睡眠、食事、休む時間などを含め、日々を過ごす土台にどの程度満足しているか
家族・パートナー 大切な人との距離や過ごし方について、どのような状態を望んでいるか
友人・人間関係 会いたい人とつながれているか。一人で過ごす時間とのバランスはどうか
学び・成長 知りたいことや身につけたいことに、時間や意識を向けられているか
趣味・余暇 仕事や役割から離れ、楽しむ時間や気分転換を持てているか
住まい・生活環境 自宅や仕事場、地域など、日常を過ごす環境にどの程度満足しているか

8項目は固定された規則ではありません。本人に関係のない項目や答えにくい項目は、今の自分に合う言葉へ変更できます。たとえば家族や婚姻の形にかかわらず「身近な人との関係」に変えて構いません。仕事をしていない時期なら「役割・社会との関わり」、住まいへの関心が低ければ「地域活動」「社会貢献」「心の落ち着き」などに置き換えられます。

項目数や順番も自由です。カレッジサプリの実践紹介でも、項目は本人が決め、必要に応じて変えられるものとして説明されています。大切なのは、一般的な人生像に自分を合わせることではなく、現在の自分が見渡したい領域を選ぶことです。

項目を選ぶときは、「今の暮らしで時間や気持ちを使っていること」「気になっているのに後回しにしていること」「これからも大切にしたいこと」を1度書き出します。似たものをまとめると、自分用の項目が作れます。最初から完璧な分類を目指さず、迷ったら基本の8項目で始め、次回に変えても大丈夫です。

バランスホイールの作り方を5つの手順で解説

円と目盛り、項目名、現状と理由、望む状態と理由、全体の見渡しという本文と同じ5手順

用意するものは白紙とペンです。現状と望む状態を分けたい場合は、色の違うペンをもう1本用意します。円をきれいに描くことが負担なら、次の章の表だけでも同じ内容を整理できます。

1 円を8等分して0から10の目盛りを付ける

紙に大きな円を描き、中心から線を引いて8つの扇形に分けます。中心を0、外周を10とします。2点刻みで目盛りを付けても、数字だけを記しても構いません。

2 それぞれの項目名を書く

8つの扇形に、仕事・キャリア、お金・経済などの項目名を書きます。自分用に変更した項目があれば、その言葉を使います。似た項目があっても、本人が区別できれば問題ありません。

3 現状の満足度とその理由を書く

各項目について、現在の満足度を0〜10で決めます。その位置に印を付け、同じ色の線でつなぎます。次に「なぜこの点数にしたのか」を短く書きます。数字だけでは、後から見直したときに判断の基準が分からなくなるためです。

採点するときは、他人の年収、働き方、家族関係などと比べません。世間で理想とされる状態ではなく、自分が今どの程度満足しているかを基準にします。迷う場合は、「今より少し良い状態なら何点か」「何が不足していると感じるか」と問い直すと考えやすくなります。

4 望む状態とその理由を書く

別の色で、今後望む状態の点数を付けます。現状と同じ基準で考え、「何が変わればその点数になるのか」を言葉にします。すべてを10にする必要はありません。現状を保ちたい分野は同じ点数でもよく、今は優先しない分野があっても構いません。

5 印をつないで全体を見渡す

現状と望む状態の印をそれぞれつなぎます。輪の形がいびつでも、それは直すべき欠点ではありません。低いところだけでなく、すでに満足している分野、差が大きい分野、自分が気になる分野を見ます。「この形から何に気づいたか」を1文書いて、作成を終えます。

1度で答えを決めようとすると、作業が重くなります。最初は直感で仮の点数を置き、理由を書きながら調整しても構いません。数字の精密さより、判断の背景を自分の言葉で残すことを優先してください。

無料で写して使えるバランスホイールのテンプレート

作成日、基本8分野、中心0と外周10の目盛り、点数の理由、今週試すことを記入できるRinオリジナルの空欄バランスホイール

この見出しの下にある空欄の図は、保存して印刷できるRinのオリジナルテンプレートです。紙に円を描く代わりに使えます。文字で考えたい場合は、次の表をノートや紙へ写してください。スプレッドシートへ項目を写し、セルに入力して使うこともできます。

作成日:____年__月__日

今回見渡したい期間や場面:________________

分野 現状 0〜10 現状の点数にした理由 望む状態 0〜10 何が変わればその状態になるか
仕事・キャリア __ __________ __ __________
お金・経済 __ __________ __ __________
健康・休息 __ __________ __ __________
家族・パートナー __ __________ __ __________
友人・人間関係 __ __________ __ __________
学び・成長 __ __________ __ __________
趣味・余暇 __ __________ __ __________
住まい・生活環境 __ __________ __ __________

全体を見て気づいたこと:____________________

今大切にしたい分野:________________

1週間で試すこと:____________________

いつ:______ どこで:______ どれだけ:______

実行後に確かめること:____________________

空欄をすべて埋めることが目的ではありません。今は考えにくい項目を空けておき、後日戻っても構いません。低い点数を無理に上げる必要も、すべての望む状態を10にする必要もありません。

円で見たい人は、同じ8項目を円へ移し、現状と望む状態を色分けしてつないでください。文字で考えやすい人は表のまま使えます。形式よりも、自分に合う方法で理由を言葉にできることが大切です。

バランスホイールの記入例

説明用の架空例。青が現状7・6・4・5・6・7・3・6、金色が望む状態8・7・6・7・6・8・6・7。中心0、外周10、目盛り2点刻みの正確な輪

ここでは、書き方をイメージできるように、仕事を優先してきた人を想定した説明用の架空例を示します。実際の利用者の事例や効果を示すデータではありません。

分野 現状 現状の理由 望む状態 望む状態の説明
仕事・キャリア 7 任される仕事には手応えがあるが、予定を詰め込みやすい 8 大切な仕事を選び、終える時間も守れている
お金・経済 6 毎月の支出は把握しているが、今後使いたい目的が曖昧 7 使う目的と備える金額を自分なりに決めている
健康・休息 4 寝る前まで仕事が長引き、休む時間が短くなっている 6 仕事を終える時間を決めて休む時間を確保する
家族・パートナー 5 一緒にいても仕事のことを考える時間が多い 7 短くても落ち着いて話す時間を定期的に持つ
友人・人間関係 6 連絡できる人はいるが、自分から誘う機会が少ない 6 今のつながりを無理のない範囲で大切にする
学び・成長 7 仕事に必要な学びは続けている 8 実用だけでなく、純粋に興味のあるテーマも学ぶ
趣味・余暇 3 読みたい本があるが、空いた時間も仕事に使っている 6 週に1度、短い時間でも読書を楽しむ
住まい・生活環境 6 生活には困らないが、机の上に仕事の物が残る 7 仕事を終えたら机を整え、気持ちを切り替えられる

この架空例では、最も低い項目は趣味・余暇の3点です。一方、健康・休息と家族・パートナーにも、現状と望む状態の差があります。ここで「低い順に全部改善する」と決めるのではなく、本人が今大切にしたいことと、無理なく動かせることを考えます。

たとえば趣味・余暇を選んだ理由が「仕事以外の時間を取り戻したいから」なら、読書を1週間の行動にできます。健康・休息を選ぶなら、病気の診断や運動の処方ではなく、まず仕事を終える時刻や就寝前の過ごし方を自分で決めるところから考えられます。心身の不調が続く場合は、このワークだけで判断せず、必要に応じて医療機関や公的な相談窓口を利用してください。

バランスホイールの気づきを目標と1週間の行動へ変える方法

大切にしたい分野を1つ選び、点数の意味、木曜夜にリビングで10分読書する架空例、時間や量の見直しへ進む流れ

輪を眺めて終わると、気づきは日常の予定に戻ったときに薄れやすくなります。一方で、最も低い分野や現状との差が最も大きい分野を、機械的に優先する必要はありません。次の3つの問いから、今扱いたい分野を1つ選びます。

  • どの場面で、何があれば満足度が1点変わりそうか
  • その分野ですでにできていることは何か
  • 1つ変えると、ほかの分野にどのような影響がありそうか

選んだら、まず希望を文章にします。「趣味を6点にする」だけではなく、「仕事以外の時間にも、自分が楽しみにしていることを少し持つ」のように、点数の意味を書きます。次に今年や今後1か月の方向を置き、その中から1週間で試せる行動を決めます。

架空例の趣味・余暇なら、次のように具体化できます。

段階 記入例
望む状態 仕事以外の時間にも、自分が楽しみにしていることを持つ
1か月の方向 読みたい本を開く時間を週に1度つくる
1週間の行動 木曜日の夜、リビングで本を10分読む
実行後に確かめること 時間の長さは無理がなかったか。続けたいと思えたか

「本を読む」のような行動は、いつ、どこで、どれだけ行うかまで決めると予定に入れやすくなります。実行できなかった場合は、自分を責める材料にせず、時間帯や量が合っていたかを見直します。10分読めば満足度が必ず上がるわけではありません。試した結果をもとに、次の行動を調整してください。

家族や同僚が関わる目標では、「相手に変わってもらう」ことを自分の行動目標にしません。「土曜日に話したいことを伝え、都合のよい時間を相談する」など、自分が選べる行動へ変えます。目標を整理する枠組みをもう少し詳しく知りたい場合は、GROWモデルの解説も参考にできます。

見直すときの注意点とよくある疑問

見直しでは点数の理由、比較条件の記録、すべて10を目指す必要がないことを確認する3つの視点

バランスホイールの点数は、その日の気分、仕事の繁忙期、家庭の状況などでも変わります。見直すときは作成日と点数だけでなく、「何を基準にしたか」「なぜその数字にしたか」も残してください。前回より下がった場合も、悪化と即断せず、望みや評価条件が変わった可能性を確かめます。

月に1回など、自分が続けやすい間隔で見直す方法があります。ただし、これは取り組みやすさのための提案であり、科学的に最適な頻度を示すものではありません。変化があったときだけ開く、季節の変わり目に振り返るなど、自分に合う間隔を選べます。忙しい時期に生活が一時的に偏ることもあります。輪を常に均等に保とうとしなくて大丈夫です。

何分くらいかかりますか

決まった時間はありません。まず点数だけを置き、後で理由を書く方法もあります。時間を区切るなら、途中で終わってもよい前提で始めてください。

必ず8項目にする必要がありますか

ありません。基本の8項目は始めやすくするための例です。自分に関係する分野へ変更し、項目を増減して構いません。ただし毎回比較したい場合は、変更した項目と理由を残しておくと振り返りやすくなります。

一人でもできますか

紙とペンがあれば一人でできます。言葉が出にくいときは、「点数を1上げる条件」「すでに保てていること」から考えてみてください。必要なら、内容を見せてもよいと合意した相手と話す方法もあります。

アプリは必要ですか

必要ありません。紙の円やこの記事の表で作れます。スプレッドシートに写す方法もあります。手段は、考えを整理しやすく、後から見直せるものを選んでください。

すべての項目で10を目指しますか

目指す必要はありません。今は維持したい分野や、優先しない分野があっても自然です。数字を追いかけるのではなく、本人にとって納得できる状態と行動を考えます。

完成した紙を目に入る場所に置くかどうかも本人が決めます。家族に見られたくない内容がある場合は、ノートに挟む、引き出しにしまう、データに閲覧制限をかけるなど、安心できる方法で保管してください。

作成した輪は、自分の状況を整理し、今選べる行動を考えるために使ってください。点数が高いことよりも、「今、大切にしたいことは何か」を自分で選べることが、このワークの出発点になります。

一人の整理から対話と次の一歩へ

本人の希望を言葉にし、共有してよい相手との対話を選び、小さな行動と振り返りにつなげる流れ

バランスホイールで見えるのは、数字そのものより、その点数を付けた背景です。「仕事は充実しているが、休む時間も守りたい」「人と会う時間だけでなく、一人の時間も大切にしたい」と言葉にすると、自分が選びたい方向が具体的になります。

まずは一人で書き、今週できる一歩を試してみてください。対話したい場合は、内容を共有してよい相手を自分で選び、何を相談したいかを伝えます。相手が家族や同僚なら、点数を評価してもらうのではなく、希望や行動について一緒に考えてほしいと頼むと目的を共有しやすくなります。

コーチとの対話も選択肢の1つです。コーチは点数から人生を決めつける人ではなく、本人が望むゴールを言葉にし、行動と振り返りを考える伴走役です。「現実創造」という言葉を使うなら、望む未来を言語化し、今選べる行動を重ねることを意味します。思い描くだけで希望どおりの出来事が起こると保証するものではありません。

SHIFT6では、目標設定から日々の行動、振り返りまでをプロコーチやAIコーチと一緒に進めます。バランスホイールを書いてみたものの、何を選ぶか迷う、自分だけでは行動へ落とし込みにくいと感じたら、SHIFT6の無料相談で相談できます。まずはこの記事の空欄表を1つ埋めるだけでも構いません。自分で進められそうなら、その一歩から始めてください。AIや相談用のメモには、自分の出来事や考えを整理し、他者の個人情報・秘密や社内資料は入力しないでください。

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