資料作成代行を比べるとき、1枚の単価だけでは見積もりの総額が見えてきません。
構成から任せるのか、デザインを整えるのか、修正や納品後の編集を含むのかで依頼する仕事が変わります。
この記事では、公式に料金を示しているサービスの例と、発注前に決める範囲を整理します。
価格の確認日は2026年9月10日です。
比較表を、自社の資料を同じ条件で見積もってもらうための準備に使ってください。

資料作成代行の料金は発注する範囲と一緒に比べる

最初に、誰に何を判断してもらう資料かを決めます。
そのうえで、社内にある原稿を整えるのか、聞き取りから構成を作るのかを分けます。
同じページ数でも、この出発点が違うと見積もりの中身が変わります。
本記事では3社の掲載例を使う
以下に挙げる3社は、料金の示し方が異なる例として選んでいます。
市場全体の価格調査や品質の順位ではありません。
掲載されている開始価格は、個別案件の確定価格とは分けて読みます。
自社が渡せる材料を確認する
原稿、既存スライド、図表の元データ、会社の表記ルールを一覧にします。
不足している材料を代行先に作ってもらう場合は、その作業も依頼内容に入れます。
最初に不足が分かれば、制作開始後の追加依頼と区別して見積もれます。
資料作成代行の料金を公開している会社の実際の金額

まず、1ページ単価を掲載している2社の例を見ます。
チャットボット作成代行の費用相場と依頼先の選び方も、公開されている料金の少なさは共通しています。
1ページ単価を掲載しているサービスの例
| 会社 | 項目 | 内容 |
|---|---|---|
| バーチャルプランナー(運営:株式会社ストリームライン) | 1ページ単価 | ページデザイン 15,000円/1P |
| バーチャルプランナー(運営:株式会社ストリームライン) | 別プラン・追加費用の例 | 企画構成 50,000円〜(コンサルティングプランのみ) |
| バーチャルプランナー(運営:株式会社ストリームライン) | 最低発注額 | 新規取引先30万円、既存取引先20万円(税別) |
| バーチャルプランナー(運営:株式会社ストリームライン) | 修正回数 | 記載なし |
| バーチャルプランナー(運営:株式会社ストリームライン) | 税表記 | 「価格は全て税別」と明記 |
| C-slide(運営:株式会社Cone) | 1ページ単価 | スタンダード 5,000円〜/枚、ハイエンド 10,000円〜/枚 |
| C-slide(運営:株式会社Cone) | 別プラン・追加費用の例 | 月額支援プラン 100,000円〜/月 |
| C-slide(運営:株式会社Cone) | 最低発注額 | 初回取引のみ10万円(税別) |
| C-slide(運営:株式会社Cone) | 修正回数 | 2回まで修正可能 |
| C-slide(運営:株式会社Cone) | 税表記 | 最低発注額のみ税別表記、単価側は表記なし |
バーチャルプランナーは1ページ15,000円企画構成は別途50,000円から
バーチャルプランナーは、ページデザインを1ページ15,000円で公開しています。
構成から任せる場合は、企画構成費として50,000円からが別途かかります(コンサルティングプランのみ)。
C-slideは1枚5,000円からと10,000円から
C-slideは、スタンダードプランを1枚5,000円から、ハイエンドプランを1枚10,000円からで公開しています。
このほかに、月額支援プランが100,000円からの別枠で用意されています。
税表記が原文にあるのは一部だけ
バーチャルプランナーは「価格は全て税別です」と明記していますが、C-slideは最低発注額にだけ「(税別)」の表記があり、単価そのものには税表記がありません。
1式パックの会社を見ると1ページ換算の額がまるで違う

1式パックで料金を公開している会社を見ると、1ページあたりの金額は先ほどの単価型とは大きく異なります。
| プラン | 料金 | 想定ページ数 | 含まれるもの |
|---|---|---|---|
| オリジナルテンプレートプラン | 10万円 | ページ数指定なし | 貴社専用テンプレートデザインの作成 |
| デザインプラン | 約30万円〜/約50万円〜/約100万円〜 | 10P/20P/40P | 既存の構成はそのままにデザインをブラッシュアップ |
| 構成+デザインプラン | 約40万円〜/約70万円〜/約130万円〜 | 10P/20P/40P | ページ構成からデザインまで |
| 特急対応デザインプラン | 金額なし(要問い合わせ) | ー | 最短翌日納品可能と表記 |
(すべてフリースタイルエンターテイメント。税込・税抜の表記は原文になし)
フリースタイルエンターテイメントは10ページ約30万円
既存の構成をそのままにデザインだけをブラッシュアップするデザインプランは、10ページで約30万円からです。
1ページ換算で約3万円。よく見る「相場」の外側にいる
約30万円を10ページで割ると、1ページあたり約3万円になります(この割り算は記事側で行ったもの)。
先ほどのバーチャルプランナーやC-slideの単価と比べると価格帯が異なり、「1枚5,000〜15,000円」というよく見る数字のレンジには収まりません。
構成から頼むと10ページ約40万円
ページ構成の段階から依頼する構成+デザインプランは、10ページで約40万円から、1ページ換算では約4万円になります。
20ページ・40ページの実額
デザインプランは20ページで約50万円から、40ページで約100万円から。
構成+デザインプランは20ページで約70万円から、40ページで約130万円からです。
1ページ単価と発注総額を分けて確認する
1ページ単価型の会社と1式パック型の会社を、同じ「1枚いくら」という物差しで並べると実態と合いません。
見積もりは単価ではなく、総額と想定ページ数のセットで見る必要があります。
資料作成代行で本当に効くのは単価ではなく最低発注額

見積もりの総額を大きく動かしているのは、単価そのものよりも最低発注額です。
バーチャルプランナーは新規取引先30万円
バーチャルプランナーは、新規取引先30万円、既存取引先20万円を最低発注額として公開しています(税別)。
初めて発注する会社にとっては、1ページ単価の15,000円よりも、この下限のほうが総額を左右します。
C-slideは初回のみ10万円
C-slideは「初回取引のみ、最低発注価格は10万円(税別)になります」と明記しています。
1枚5,000円からという単価だけを見ていると、この最低発注額に気づかないまま見積もりを依頼することになります。
3枚だけ直したいが通らないことがある
単価が公開されていても、1枚単位でいくらでも発注できるとは限りません。
最低発注額が設定されている会社に小さな修正だけを頼もうとすると、想定より高い金額を提示されることがあります。
見積もりを取る前にこの1点を聞く
「最低発注額はいくらか」を先に確認しておくと、あとから金額の見え方が変わることを防げます。
修正回数と変更の範囲を確かめる

修正回数だけでなく、何を1回の修正として数えるかを確認します。
誤字の訂正、デザインの変更、構成の作り直しでは必要な作業が違います。
C-slideの料金・依頼方法では、制作後の修正は2回までと案内されています。
フリースタイルエンターテイメントのFAQでは、原則としてデザイン修正は1回、テキストなどの簡易修正は2回までです。
同じ「修正2回」という欄でも、どの変更が含まれるかは個別に確認します。
社内の確認を一度まとめてから返す
担当者ごとに別々の依頼を送ると、意見が食い違うことがあります。
社内の承認者を決め、修正箇所、変更理由、優先度を一つの一覧にまとめます。
文章を変える依頼では、変更後の文を渡すのか、意図から考えてもらうのかも書き分けます。
前提が変わる変更は別に相談する
読み手の変更や、ページ構成の作り直しは、単純な見た目の修正より範囲が広くなります。
追加費用や納期に影響する場合に、着手前に説明をもらう手順を決めておきます。
確認待ちのまま制作が進むことを避けるため、返答を集める日も予定に置きます。
資料作成 代行をクラウドソーシングで頼むときの単位の違い

クラウドソーシングで探す場合も、画面に見える金額だけで必要な資料が完成するとは限りません。出品の開始価格、ページ単価、発注者が示す予算は、別の数字として読みます。
出品の開始価格に含まれる範囲を見る
「資料作成」と書かれていても、既存スライドの見た目の調整、文章の整理、構成づくりなど、引き受ける作業は出品ごとに異なります。サービス説明の対象ページ数、依頼者が渡すもの、納品形式を確認します。価格に含まれない作業は、購入前の見積もりで明らかにします。
募集する場合は成果物と予算を一緒に示す
発注者から募集するときは「営業資料を作れる人」という条件だけでなく、資料の用途、想定する枚数、既存原稿の有無、納期を書きます。応募者が同じ作業を想像できるよう、秘密情報を除いた完成イメージや参考資料を用意します。予算に収まる提案がない場合は、何を社内で担当すれば依頼範囲を減らせるか検討できます。
金額の単位をそろえた比較の例
たとえば、自社に原稿がある10ページの提案資料を整えたいとします。これは比較方法を示す架空の例です。「1ページの調整」と「構成から作る1件の料金」をそのまま比較せず、全10ページを希望の形式で受け取る総額をそれぞれ尋ねます。表紙や図の作成が別料金なのか、原稿を変更したときに追加費用が生じるかも書き添えます。
| 表示される数字 | 確認すること | 比較に使う数字 |
|---|---|---|
| 1ページ単価 | 対象ページと最低発注額 | 全ページの制作総額 |
| 1件の開始価格 | 含まれる枚数と作業 | 追加作業を含む見積額 |
| 募集時の予算 | 応募者が提案する範囲 | 合意した成果物の発注額 |
手数料と取引の手順も確認する
サービス利用料、消費税、支払いの時期、キャンセルや検収の手順は、その時点の利用規約と見積画面で確認します。制作側が受け取る金額と、発注者が実際に支払う金額を混ぜないようにします。仕事の受け渡しや支払いも、利用するサービスのルールに沿って進めます。
掲載されていない料金は見積もりで確認する

公式ページに自社の条件と一致する金額がない場合は、必要な範囲を伝えて見積もりを取ります。
料金が書かれていないという理由だけで、品質や誠実さまでは判断できません。
同じ依頼文を使い、納品物、ページ数、納期、修正、編集用データの条件をそろえます。
金額の差が大きいときは、どの作業が含まれ、何が別料金かを聞くと比較できます。
項目が一式になっている場合でも、自社で確認したい範囲は言葉で明示してもらいましょう。
内製と外注を同じ作業範囲で比べる

内製の負担を見るときは、スライドを作る時間だけでなく、構成、素材探し、社内確認、修正の時間も分けて記録します。
外注しても、材料を渡す時間と確認の時間は残ります。
その違いを含めて比較すると、任せたい作業を選びやすくなります。
見積もりに使う社内メモ
| 作業 | 社内で持つもの | 外に任せたいもの |
|---|---|---|
| 目的と読み手 | 判断してほしいことを決める | 構成の提案を受ける |
| 原稿と根拠 | 数字の確認と使用許可 | 分かりやすい文章に整える |
| 図表と見た目 | ブランドのルールを渡す | 表現を設計して制作する |
| 最終確認 | 内容と公開範囲を承認する | 修正と納品データの整理 |
これは発注範囲を考えるための例です。
すべてを外注する場合も、一部だけ任せる場合も、自社に残る判断を先に確認します。
発注条件と納品後に使う範囲を書面に残す

発注前には、成果物、納期、検収、金額、支払日、変更時の扱いを確認します。
制作会社への依頼と個人への依頼では、相手の条件によって確認する制度も異なります。
適用範囲は公正取引委員会の取適法の案内とフリーランス法の案内を参照し、個別判断が必要な点は担当部署や専門家に確認します。
やり取りの窓口と検収の担当を決める
依頼する人、内容を確認する人、支払いを処理する人が異なる場合は、役割を先に共有します。
いつまでに誰が確認すれば納期を守れるかを予定に置きます。
修正依頼と追加発注を区別するため、変更点とその合意も同じ場所に残します。
編集用データと素材の利用条件を分ける
PDFだけでなくPowerPointの編集用データが必要なら、納品形式に明記します。
他の提案資料への流用、Webへの掲載、社内での編集、第三者への再提供など、予定する使い方を伝えます。
納品データを受け取ることと、含まれる写真・イラスト・フォントを自由に再利用できることは、別に確認します。
経理の処理は制作が終わる前に確認する
支払先、請求書、消費税の表記、支払期日を経理担当者と確認します。
源泉徴収やインボイス制度の扱いは、依頼内容と取引先の条件をもとに判断が必要です。
制作担当者だけで処理を決めず、必要な書類が納品後に不足しないよう準備します。
資料作成代行に出す前に社内で決めておく5つのこと

問い合わせの前に、次の5項目を社内の依頼メモにまとめます。見積もり先が増えても、このメモを共通に使えば比較の前提がそろいます。構成から社内で考える場合は、提案資料の作り方7ステップも参考になります。
| 決めること | 依頼メモに書く内容 |
|---|---|
| 1 ページ数と納期 | 希望枚数と必要な日、社内確認の日 |
| 2 作業範囲 | 構成・文章・デザインの担当分け |
| 3 修正の進め方 | 想定する変更と確認をまとめる人 |
| 4 納品後の使い方 | 編集形式、再利用の予定、素材の条件 |
| 5 窓口と承認者 | 制作中の連絡先と最終判断をする人 |
確認する日を含めて納期を決める
完成品が必要な日から逆算して、初稿を受け取る日、社内で確認する日、修正後に最終確認する日を置きます。役員や他部署の確認が必要なら、その予定も含めます。短い納期を伝えるだけでなく、自社からいつ材料を渡せるかを示すことが、実行できる制作予定につながります。
修正回数は変更の種類と一緒に確認する
C-slideとフリースタイルエンターテイメントの掲載例でも、修正の数え方や対象には違いがあります。回数の数字だけを転記せず、文章の差し替え、配色の調整、構成変更のどこまでを想定しているか伝えます。追加費用が必要になるときは、着手前に相談する手順を決めます。
使いたい範囲を具体的に伝える
納品後に社内で更新する予定があれば、編集可能なデータと、その使い方に必要な許諾を確認します。写真やイラストなどの素材は、資料本体と別の利用条件がある場合もあります。「自社のWebにも掲載する」「別案件の提案に流用する」など、実際の予定をもとに契約条件を確かめると、確認の抜けを減らせます。
修正指示をまとめる人を置く
社内で意見が割れたまま代行先へ送ると、何を直せばよいかが不明確になります。確認者の意見を集め、採用する指示と見送る指示を社内で決めます。最終承認者と日程まで決まっていれば、担当者が不在の日にも作業の見通しを共有できます。
資料を渡した後の支援も確認する

制作後の更新、資料の配信、閲覧状況の分析まで支援するかは、サービスごとに異なります。資料を納品してもらう範囲と、その後の活用を支援してもらう範囲を分けて確認します。
納品後の運用を依頼書に入れる
たとえば、商品の仕様が変わったときの更新、営業担当者への説明、Webに掲載した資料の差し替えです。継続して任せたい作業があれば、契約期間と費用、対応する人を確認します。制作だけを依頼する場合も、社内で引き継ぐ担当を決めれば、古い版が配られ続けることを防ぎやすくなります。
相手が資料を開ける形で渡す
ファイルの添付やURLによる共有は、相手の利用環境に合わせて選びます。URLなら閲覧権限や有効期限を確認し、資料名と確認してほしい箇所を案内します。具体的な方法は、営業資料をURLで共有する方法で扱っています。
質問を受け取り資料を直す材料にする
読んだ相手から届く質問を残すと、説明が足りなかった箇所や、担当者が追加で確認する事項を探せます。ただし、質問が来なかったことだけで、読まれていない、納得している、検討をやめたとは判断できません。実際の返答や面談の記録と合わせて確かめます。
株式会社Rinの「きける資料」は、いまある提案資料をもとに質問できるAIチャットのURLを用意するサービスです。質問履歴とダッシュボードでの確認を、資料の改善や次の対応に使えます。資料作成の依頼と合わせて検討する場合は、それぞれの担当範囲と料金を分けて確認してください。
資料作成代行でよくある質問

少ないページ数でも安く頼めますか
最低発注額があるサービスでは、ページ単価を掛けた金額だけでは依頼できない場合があります。
少量の修正なのか、新しい構成が必要なのかも伝えて、案件単位の総額を確認します。
原稿が固まっていなくても相談できますか
聞き取りや構成づくりに対応するサービスが候補になります。
材料がない場合に、誰がどこまで調べるか、根拠の確認を誰が担当するかも決めます。
納品後に自社で変更したい場合はどうしますか
編集できる形式での納品と、素材の利用条件を契約前に確認します。
納品時には、別の担当者でも開いて編集できるかを実際の環境で確かめます。
資料作成代行は金額ではなく範囲で決まる(まとめ)

資料作成代行の料金を比べるときは、単価、最低発注額、構成の有無、修正、納品形式を同じ条件で見ます。本記事の3社は、料金の示し方が異なる掲載例です。市場全体の相場や、価格だけによる品質の順位を示すものではありません。
依頼前に、自社が用意できる材料と、任せたい仕事を書き出します。必要なページ数と納期、修正の進め方、納品後の利用範囲をそろえて問い合わせると、金額の差がどの作業から生まれるかを確認できます。
資料を渡した後の質問対応も整えたい方は、きける資料で、対応する範囲と現在の料金をご覧ください。


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