ストレングスファインダー研修の内容と効果・会社の選び方|Rin

ストレングスファインダー研修の内容と費用の記事アイキャッチ
この記事の監修・執筆:鶴田 洋(株式会社Rin 代表)
ギャラップ認定クリフトンストレングスコーチ(2025年取得・Gallup公式プロフィール)。東証プライム企業で約20年、管理職としてマネジメントを実践。プロコーチとして500回以上のセッションを行い、企業・商工会議所での研修登壇のほか、経営者団体から依頼を受けて2026年10月に会員向け研修へ登壇予定です。

診断結果の紙を配って、解説を聞いて、その日のうちに引き出しにしまわれる。
ストレングスファインダー研修でいちばん多い失敗は、内容ではなくこの「終わり方」です。

社員の強みを組織で活かしたいと考えて研修を探し始めた方には、最後まで読んでいただく価値があると思います。
研修で何をやるのか・費用の内訳・研修会社を選ぶ5つの確認点・1回で終わらせない仕組みまで、Gallup認定コーチとして研修を提供している立場から、内側の事情も含めて書きます。

最終更新:2026年8月19日

目次
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ストレングスファインダー研修とは 34資質を組織で使う研修

ストレングスファインダー研修とは、Gallup社の診断「クリフトンストレングス」で見えた一人ひとりの資質を、チームの共通言語にする研修です。
診断は177問の質問に答える形式で、思考・行動・感情のパターンが34の資質として数値化されます。

個人で受けて自己理解に使うこともできますが、研修として組織で行う価値は「お互いの強みが見える」ことにあります。
「あの人はなぜあの進め方をするのか」が資質という言葉で説明できるようになると、かみ合わなかったやり取りの理由が分かります。

受検の仕組み 177問で34資質が順位づけされる

受検はオンラインで行い、177問の質問に1問20秒以内のペースで答えます。所要は30〜40分ほどです。
結果は34資質の順位として返ってきます。心理学者ドナルド・クリフトン博士の「人の弱みを直すより強みを伸ばすほうが成果が出る」という思想がもとになっています。

診断そのものの仕組みと34資質の中身は、ストレングスファインダーとは何かストレングスファインダー34資質一覧で詳しく解説しています。

研修で扱う範囲 上位5資質か34資質か

受検結果には「上位5資質だけ」を開く形と「34資質すべて」を開く形があり、研修の設計もそこで変わります。
初回の研修は上位5資質で十分です。34資質まで開く価値が出るのは、チームの資質マップを作る段階や、管理職が部下のマネジメントに使う段階です。

ストレングスファインダー研修で得られる3つの効果

研修を提供する側として、参加した会社で実際に起きる変化は次の3つに集約されます。

効果1 お互いの違いが「欠点」から「資質」に変わる

強みの視点がないチームでは、自分と違う進め方は欠点に見えます。
慎重な人は「遅い」、着想が豊かな人は「散らかす」と呼ばれがちです。資質の言葉を全員が持つと、同じ行動が「慎重さ」「着想」という強みとして扱えるようになります。

効果2 仕事の割り振りに根拠ができる

誰に何を任せるかを、経験と勘だけで決めているチームは多いものです。
上位資質が見えると、「この立ち上げは着想と活発性の人に、仕組み化は規律性の人に」という割り振りの根拠ができます。具体的な組み合わせ方は強みを活かしたチーム作りにまとめています。

効果3 1on1と面談の質が上がる

資質は、上司と部下の対話の共通言語にもなります。
「最近どう?」としか聞けなかった1on1が、「あなたの最上志向が活きた場面はあった?」と具体的に聞ける対話に変わります。

ストレングスファインダー研修の内容 当日の進め方の実例

研修会社によって組み立ては変わるので、ここでは当社(株式会社Rin)が実際に提供している進め方を実例として出します。
どの会社に頼む場合でも、比較の物差しとして使えるはずです。

研修は当日ではなく2週間前から始まる

当社の研修では、研修日の14日前に参加者へアプリのアカウントを渡し、毎日届く問いに1日3分ほど答えてもらいます。
当日は、その2週間分の記録から作った一人ずつのレポートを配り、それを教材に進めます。自分のことが書いてある紙を持って参加するので、研修が他人事になりません。

全員が毎日書けなくても、3日分あればレポートは作れる設計です。書けなかった方のために、当日の冒頭に「その場で書く」時間も組んでいます。

120分プランの構成 診断結果を自分の経験と結び直す

120分の研修は、おおむね「強みの考え方を知る→自分の上位資質を自分の実体験と結び直す→ペアやグループでお互いの資質を聞き合う→明日からの使い方を1つ決める」という流れです。
診断結果の解説を聞くだけの時間は作りません。資質の名前は、自分の経験とつながって初めて使える言葉になるからです。

半日3時間プランの構成 34資質まで開いてチームで使う

半日プランでは、上位5資質だけでなく34資質の並び全体を扱い、チームの資質マップを作るところまで進みます。
誰がどの領域に強みを持ち、チームとしてどこが厚く、どこが手薄かが1枚で見える状態にします。

ストレングスファインダー研修の費用 受検料と研修費の内訳

費用は「受検料」と「研修費」の2階建てで考えると分かりやすいです。

受検料はGallup公式ストアで直接購入する

クリフトンストレングスの受検コードは、Gallup公式ストアで人数分を直接購入する形が基本です。
当社を含め、研修会社が受検そのものを販売することはできません。「受検料込み」をうたう場合も、内訳にはこのGallupへの支払いが含まれています。

研修費の実例 当社の3プラン

参考として、当社の2026年度の料金(20名の場合・税別表記は研修ページ参照)を出します。
研修費を公開している会社は多くないので、相場を測る1つの基準にしてください。

プラン 時間・診断 費用(20名) 1人あたり
まず知る 120分・価値観軸(受検料不要) 150,000円 7,500円
強みを言葉にする 120分・ストレングス上位5資質 219,600円 10,980円
定着まで伴走 半日3時間・34資質+30日フォロー 409,600円 20,480円

21名からは1人あたりの加算になる形です。
最新の条件は研修ページで確認してください。

研修費用は助成金の対象になる場合がある

人材育成の研修は、国や自治体の助成金の対象になることがあります。
ただし要件・申請時期・書類が細かく決まっているため、「使えるか」を研修の設計と一緒に相談できる会社を選ぶと確実です。支給は各制度の審査によるため、保証されるものではありません。

ストレングスファインダー研修の準備 受検から当日までの流れ

準備の流れは4ステップ

  • ステップ1:目的を決める(相互理解・配置・1on1強化など。ここが研修設計の起点になります)
  • ステップ2:受検コードを人数分購入し、参加者に受検してもらう(177問・所要約30〜40分)
  • ステップ3:結果を研修会社と共有し、当日のワーク設計に反映してもらう
  • ステップ4:当日。結果の解説ではなく、経験と結び直すワークに時間を使う

受けたことがない社員がいても始められる

「全員が受検済み」である必要はありません。むしろ、受けたことがない方を想定して組み立てるのが研修としては普通です。
受検料をかけずに試したい場合は、無料の強み診断から入る方法もあります。無料の強み診断ツール比較に選択肢をまとめていますが、研修で34資質を扱う場合は正式受検が必要です。

ストレングスファインダー研修が向いている会社 向いていない会社

提供する側として正直に書くと、この研修はどの会社にも効くわけではありません。

  • 向いている:メンバー同士の相互理解を深めたいチーム/1on1や面談を形だけで終わらせたくない会社/中途入社や部署統合でお互いをまだ知らないチーム
  • 向いていない:診断を人事評価や選抜に使いたい会社(資質に優劣はなく、評価に使うと回答が歪みます)/研修を1回やって終わりにする前提の会社

評価ではなく理解のための道具である、という一線は、導入前に社内で合意しておくことをおすすめします。

ストレングスファインダー研修の失敗例 よくある3つのつまずき

研修を提供する側として、他社で実施したあとに相談へ来られる会社のつまずきには型があります。
先に知っておくと、同じ穴を避けられます。

失敗例1 結果の紙を配って解説を聞いて終わる

いちばん多い形です。診断の的中感で当日の満足度は高いのに、3カ月後には誰も資質の名前を覚えていません。
原因は、資質を「自分の実体験」と結び直す時間がなかったことです。解説を聞いた知識は消えますが、「あの案件でうまくいったのは自分の回復志向だった」と自分の言葉で言えた経験は残ります。

失敗例2 資質を人事評価や配属の判定に使ってしまう

資質に優劣はなく、Gallupの診断は選抜のための適性検査ではありません。
評価に使われると分かった瞬間、社員は「良さそうな答え」を選ぶようになり、診断の前提そのものが壊れます。使い道は理解と配置の参考までに留めてください。

失敗例3 資質のラベルを貼って思考が止まる

「私は慎重さだから挑戦は無理」「彼は競争性だから扱いにくい」のように、資質名が人を固定するラベルになる失敗もあります。
資質は行動のパターンであって、できることの上限ではありません。研修の中でこの注意を明示的に扱うかどうかも、研修会社の力量が出るところです。

ストレングスファインダー研修の対象別の組み立て方

同じ診断でも、誰に向けた研修かで設計は変わります。
代表的な3つの形を出します。

管理職向け 部下の資質を読んでマネジメントに使う

管理職研修として行う場合は、自分の資質理解に加えて「部下の上位資質をどう読み、どう任せ方を変えるか」まで扱います。
1on1の質問を資質に合わせて変える練習を入れると、翌週の面談からそのまま使えます。

チーム向け 相互理解と資質マップ

部署やプロジェクトチーム単位で行う場合は、お互いの資質を聞き合うワークを中心に置きます。
チーム全体の資質マップを作ると、「このチームは実行力系が厚く、戦略的思考系が手薄」といった編成の特徴まで見えます。

新人・内定者向け 自己理解と配属後の適応

新人向けでは、資質を「自分の取扱説明書」として言葉にすることに重心を置きます。
配属先の上司に自分の資質を1枚で共有できる状態にして研修を終えると、配属後の立ち上がりが変わります。

ストレングスファインダー研修会社の選び方 5つの確認点

研修会社を比較するときは、パンフレットの見栄えではなく次の5点を確認してください。

確認点1 Gallup認定コーチが登壇するか

クリフトンストレングスには、Gallup社の認定コーチ制度があります。
認定の有無で研修の質がすべて決まるわけではありませんが、認定コーチは資質の解釈と扱い方の訓練を受けており、Gallupの公式ページで認定状況を確認できます。登壇者名と認定の有無を必ず聞いてください。

確認点2 診断結果を配って終わりにしない設計か

カリキュラムの中で、参加者が自分の経験を話す時間・お互いの資質を聞き合う時間がどれだけあるかを見てください。
講師が解説する時間が大半を占める研修は、その日は面白くても現場に残りません。

確認点3 自社の課題に合わせて設計を変えてくれるか

相互理解が課題なのか、マネジメント強化なのか、離職防止なのかで、同じ診断でもワークの組み方は変わります。
ヒアリングなしに同じパッケージを出してくる会社より、目的を聞いてから設計する会社を選んでください。

確認点4 研修後のフォローがあるか

研修で分かったことは、放っておくと数カ月で薄れます。
実施後のフォロー面談・振り返りの仕組み・日常で使い続ける道具のどれかが用意されているかは、効果の持続を大きく左右します。

確認点5 費用と条件が明示されているか

研修費・受検料の扱い・人数による変動・交通費の条件が、見積り前におおむね分かる会社は信頼できます。
すべて「要問い合わせ」の会社は、比較のしようがありません。

ストレングスファインダーのコーチとは 認定コーチの役割と探し方

研修とあわせてよく検索されるのが「コーチ」です。
ギャラップ認定クリフトンストレングスコーチは、Gallup社の認定コースを修了したコーチで、診断結果を個人やチームの実践につなげる役割を担います。

探し方は、Gallupの公式サイトで認定コーチを検索する方法と、研修会社・コーチ個人のプロフィールから認定の記載を確かめる方法があります。
私自身も2025年に認定を取得しており、認定状況はGallupの公式プロフィールで公開されています。この形で確認できる人を選ぶと確実です。

ストレングスファインダーコーチングとは 研修との違い

ストレングスファインダーコーチングは、診断結果をもとにした1対1のセッションです。
研修が「チームの共通言語を作る場」だとすると、コーチングは「一人の実践を深く支える場」で、経営者や管理職が自分のマネジメントスタイルを整理する目的で受けることが多いです。

組織として選ぶなら、まず研修で全体の土台を作り、キーパーソンにコーチングを足す順番が費用対効果として現実的です。
コーチングそのものの選び方はコーチングを受けたい人の選び方にまとめています。

ストレングスファインダー研修を1回で終わらせない仕組み

最後に、いちばん大事な話をします。
冒頭に書いたとおり、この研修の最大の敵は「その日で終わること」です。

研修の学びは日常の道具にして残す

当社が研修とセットでAIコーチアプリ「Rin」を提供しているのは、このためです。
研修で言葉になった強みと価値観をアプリが覚えた状態で、毎日の問いへの記録と対話が続きます。研修で気づき、日々の仕事で使い、一人のときにも立ち返る。この循環まで作って、はじめて研修費が回収できます。

研修の相談はその場でできる

当社の人材育成・組織活性化研修のページでは、料金・進め方・記録の扱いについて、AIチャットにその場で質問できます。
「うちの人数だといくらか」「受検なしで始められるか」のような具体的な質問にもその場で答えるので、問い合わせの前段階として使ってください。

ストレングスファインダー研修のよくある質問

Q. 何名から実施できますか

当社の場合は1名からでも実施できますが、ワークがいちばんかみ合うのは5〜20名です。
少人数の場合は、研修よりコーチング形式のほうが合うこともあります。

Q. オンラインでも実施できますか

できます。ただし参加者同士が話す時間が研修の核になるため、対面のほうが効果は出やすいです。
オンラインの場合は、少人数に分かれて話す時間を必ず組み込みます。

Q. 受検していない社員がいても大丈夫ですか

大丈夫です。研修前に受検してもらう形で案内します。
受検料をかけずに始めたい場合は、価値観の診断から入るプランという選択肢もあります。

Q. 研修の時間はどのくらいですか

120分と半日3時間が標準的です。
120分でも、診断結果を配って終わりではなく、自分の資質を経験と結び直すところまで進められます。

Q. 講師はどんな人が来ますか

当社の場合は、Gallup認定クリフトンストレングスコーチの代表(鶴田)が登壇します。
企業や商工会議所でのセミナー登壇のほか、経営者団体の会員向け研修にも登壇予定があり、管理職としての実務経験をふまえて話します。他社に依頼する場合も、登壇者の名前と認定・実務経験を確認してください。

2026年8月1日には、豊橋で開催したストレングスファインダーのセミナーが、地元紙・東愛知新聞に「最大限生かそう個の『強み』」として掲載されました(朝刊 総合2面+Web版)。
当日の様子は東愛知新聞の掲載記事で読めます。

Q. 強みと価値観はどう違いますか

強みは「何が得意か」、価値観は「何を大切にしたいか」です。
研修では両方を扱うと立体的になります。詳しくは価値観と強みの違いで解説しています。

ストレングスファインダー研修のまとめ 検討の進め方

要点を3つにまとめます。

  • 研修の価値は相互理解:診断は個人でもできます。組織でやる意味は、お互いの強みが共通言語になることです
  • 費用は受検料+研修費の2階建て:受検はGallup公式ストア。研修費は当社実例で1人7,500円〜20,480円(20名の場合)
  • 1回で終わらせない設計を選ぶ:事前の仕込みと事後のフォローがある会社を。ここが効果の分かれ目です

診断結果の紙が引き出しで眠っている会社を、私は何度も見てきました。
そうならない研修を探している方は、まず当社の研修ページでAIチャットに聞くところから始めてみてください。

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